最近、西村さんの作るメロディはやさしくなったと感じる。そのことがしばしば癒しの音楽というように解釈されていたりする。決して悪い意味ではないのだが、私としてはやはり、もっと音楽にスリル・起伏が欲しいような気がする。スローな曲が非常に多いことも大きな要因だが、他にも「次はここの音になるのかなと思えば、きっちりその音に着地する」曲が多いような気がする。
彼女のベストは「Lyrisme」「Virgin」「大地のうた」だと思っている。「Moon」でも彼女はさまざまなバリエーションで自分の音楽を表現してきた。それらはまた曲全体にも力強さをも引き出していたのである。
このアルバムでもまだ「癒し」の流れは脈々と引き継がれている。しかしながら、あちこちでストリングスを使用するなど最近のアルバムにはなかった試みをしていて、感情豊かに表現されているようになったと感じる。メロディも大変親しみやすい。
「くじけないで」は名曲だと思っていたが、あるサイトで一部分が某アニメソングにそっくりだという書き込みを読んだ。残念ながら実はそのとおりなのである。他にも彼女の曲には「そっくりさん曲」が少なからずあるので、そのあたりメロディモチーフのチェックもお願いしたい。

耳障りな音が一切無い、純粋無垢な癒しの音です。
ダイナミックさこそ無いものの、人の手で触れられているような優しいピアノの音色が聴く者全てを包んでくれます。

映画「こぎつねヘレン」からの楽曲以外にも「そのままのあなたで」など、染み入る曲が沢山あります。
ヒーリングミュージックで何を聴いたらいいのか分からないような人にも安心して奨められる一枚だと思います。

ショップで何気なく買いました。心地よい音色に癒され疲れがいっきに吹っ飛んでしまいました。日々ストレスに悩んでいる貴方！！これはお薦めです。

西村由紀江さんが、これほどストリングスをふんだんに織り込んだＣＤをリリースするのは、本当に久しぶりではないでしょうか。ピアノソロも良かったですが、「ViJin」や「Moon」以前の路線が好きだった私にとっては、心の底から「おかえりなさい」を言いたい気分です。

ピアノソロでは、静かな感動を呼び起こす曲が多かったですが、本作はじ〜んとするような深い感動を呼び起こす楽曲がいくつもありました。ピアノソロ
作品を重ねてきた結果、ストリングス組込作品のクオリティも数段レベルアップされたかのような印象すら受けます。素晴らしいの一言。

いつもながら、西村さんの音楽には、力強さと優しいピアノのタッチが感じられ、本当に癒されます。曲のタイトルを連想しながら聞けば、尚一層心が落ち着きます。今回もお薦めのアルバムですよ！