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乱反射

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞出版
Amazon.co.jpで確認
こんなに面白い本は多くない! ★★★★★
海外のある有名な作品をモチーフにしたとはいえ、
ストーリーの組み立てはち密でよく計算されていました。

登場してくる人物の描写が非常に秀逸で、
親近感をもって読みすすめていくことができました。

主人公も含め大勢の人の「小さな身勝手」にも程度の差は
あれ共感することができました。

さいごのエピソードがじんわり心にしみて
とてもよかったです。
悲劇への連鎖に難あり ★★★☆☆
市井の人々のちょっとしたモラルなき行為が、ドミノ倒しのように連鎖して、一人の幼児の死をもたらす。
本作品は、この現代のモラルの喪失をテーマとしたいのだろうし、ある程度それは成功している。
プロットの展開も、技巧が凝らされており、楽しめる。

しかし、悲劇に至らせるまでの著者の指し手の中で、もっとも鍵になる一手、そしてもっとも重要なドミノに、潔癖症という精神疾患を使っているところが、リアリティを失わせているように思う。
北村薫さんの選評に惹かれて ★★★★☆
日本推理作家協会の選考委員である北村薫さんが
「『乱反射』に与えないようなら、推理作家協会賞の意義はない」
とまで言わしめた選評に興味を持って手に取りました。

巻頭からいきなり、登場人物の殆どが犯人という種明かしがあります。
それがあったことで“事件”にたどり着くまでの、
長い長い導入の意味が理解できます。
各章につける数字は、マイナス44から始まり、
事件が起こってから改めて第1章となります。

それぞれの登場人物の“身勝手な都合”が、
幼い子供を死に追いやっていく過程が丁寧に描かれています。
個人的なエゴが、三人、四人と積み重なった時、
人為的な殺人に発展する恐ろしさ‥。作者はそこに目を向けたのですね。
子供を喪った親の心情描写は胸に迫ります。

<直木賞候補作> <日本推理作家協会賞>
うーん。。。 ★★☆☆☆
 「瑣末な物事が重なり合って思いがけない事態を招く」って話でした。
 向かってる方向性は違っても、こういう仕掛けのお話は結構多いですね。
 借りて読んだし、帯を見ていないので売り文句は何だったのか知りませんが・・・ 現代人の慢心がある意味テーマだし、何とでも宣伝文は書けると思うのですが、実際読むと正直言って面白くないなあと。結構な大作ではあるんですけど、如何せん引き込まれるものを最後まで感じませんでした。
 途中からは、一応最後まで読まにゃという気持ちで読みました。借りて読むか文庫になってからで十分だというのが個人的な感想。
 
ちょっとしたことの積み重ね ★★★★☆
ちょっとした些細な悪事(?)というか行為や
暇を持て余した人間が陥りがちな正義感を振り
かざす社会現象など日常誰もが身に覚えのある
出来事が偶然にも重なり、幼い命が絶たれてし
まう。

やり場のない両親の怒りは、同じ子供を持つ親
として感情移入が出来る作品であった。

多彩な人間が登場するが、それぞれが丹念に描
かれ、その人の抱える悩みや心情が引き起こす
ことも等身大の人達が引き起こすこともあり、
判りやすかった。

ただ、全体的なトーンからラストのエピソード
は必要であったのか?と思ったのも事実だ。