二管JMの中でも、この盤が最も完成度が高くハードバップらしいんじゃないかと思ってます。録音も抜群に良いです。ブレーキ親分も叩くとことバッキングに徹するとこのメリハリが完璧で大名曲「ニカズ・ドリーム」では大人しくギロなんかやってて音量のコントロールも流石っす。ドナルド・バードもいつもより優しい柔らかなトーンで丁寧に吹いている、空気の読める良い奴ですよ。おかげでモブレーが凄い吹けてますよね、彼のベストに近い。バードは組む相手によって音量 フレーズ変えるところが凄い。コルトレーンと組んだ時なんか容赦無くバリバリ吹きまくるけど モブレーには他の音源でも優しいのね(笑) ホレス・シルバーも少しピアノがオフ気味で本人も不満だと思うけど「ニカズ・ドリーム」だけはマイクが近い感じでキレイに撮れてるしフレーズも流れる様で美しい。ワトキンスについては、もう言う事など何も無いでしょ。だってワトキンスが弾かなきゃJMは動かない!彼はハードバップ最強のベース弾きでしょうね。

ＪＭのコロンビア盤。ＪＭといったらブルーノートってイメージですが．．．５曲のボーナストラック付でこの価格は安い！
ニカの管入りの初演もあり、ハードバップの名盤中の名盤。ＴＰのＤ．バードのパワー不足は否めないが全体でそれをカバーしてます。
Ｈ．シルバー最後のＪＭのアルバムです。歴史上、持ってないと．．．