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チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 (中公文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論社
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登場人物の心根に惹かれてしまいます ★★★★★
封筒に現金を入れて、イギリスの古本屋に書籍を注文する、アメリカ人女性ヘレーン・ハンフと、その書店のフランク・ドエルとの約20年間に渡る、心温まる往復書簡です。
ヘレンの伸びやかなユーモアには思わず苦笑させられる部分があります。
江藤淳氏の翻訳は全体において素晴らしいのですが、それほど難しい文章ではないので、原書も是非お勧めしたいところ。
各書簡のコンプリメンタリー・クローズ(結辞)の変化を拾い読みするだけでも、心情が伝わってきます。
フランクからヘレーンへの最後の手紙の結辞、江藤氏は「不一(ふいつ)」と訳されていますが、実は「Love」なんですよ。
本好きならば ★★★★☆
終戦直後の英国の貧しさと,米国のその当時の本事情が,海を越えた古書売買を通して,伝わってきて,興味深い。そして何よりも本が好きであるという一点が,強い絆となって,かつ本だけではなく,人間的な深い繋がりとなって,20年文通するというロマンティックな事実が魅力的である。それにしても,小包として,何度も登場する乾燥卵とやらが未知のもの。いったいどんなものだったのだろうか?
こんな古書店を探したい ★★★★★
実際に20年以上もの交流が行えた著者のヘレーンがうらやましいです。古書のあの心地よい匂いがこの本からはただよってきます。私はこの本のおかげでピープスやジョン・ダンを知りました。自分が知る機会のなかった本が連なるようにこのお話から飛び出してきて、何だかとても不思議!遠く離れていても通じ合える、お互いを大切に思いそれを伝える心遣いがあれば…
何とも言えない、良い気持ちになれる本。 ★★★★★
~第二次大戦後の1949年から1969年までの、ニューヨーク在住の著者Hanffとロンドンの古書店Marks &~~ Coの店員のFrankとの手紙のやりとり。古書の注文のやりとりから、お互いの趣味等を感じて、近況報告やクリスマスのプレゼントなどの交流が始まったのだが、交わされる内容が面白い。翻訳の文体では、著者Hanffの性格が強烈な印象を受ける。また、同じ連合軍の勝者でありながら、物質に窮乏しているイギリスの生活と景気の良いアメリカの違いが大きいことが分かる~~。この中に出てくる人々は、とても親しみやすい人々だ。後日談は翻訳されていないようだが、是非、読みたい。最近、著者Hanffも亡くなられたのが、寂しい。~
ますます本を読みたくなるような本でした ★★★★★
この「チャリング・クロス街84番地」の魅力は、
なんと言っても、実存する古本屋というところだと思う。
どこの街にも古本屋はたくさんあるだろうが、きっとこの本を読むと、頭の中には、重々しさと美しさを兼ね備えた本が並んでいる、古くても温かいイメージの本屋が浮かんでくるはずです。

本書の中では著者ヘレン・ハンフがマークス社にオーダーする本のタイトルを知ることができる。
すべて「安くて美しいもの」という注文つきではありますが、彼女のオーダーする本のタイトルはなかなか魅惑的。学生時代に読んだことのある難しいと倦厭されがちな本のタイトルが、「読んでみたい本」のタイトルに変わって見えるのです。

書物を愛する人のための本とあるのですが、ほんとうにその通り、この本を読­めば、ますます本を読みたいというような気持ち、それ以上に、この本に登場する人物達に近づきたいと思ってします一冊です。
へレンとマークス社の人々との温かい手紙の交流には心温まります・・・