彼女のエッセイはユーモアがあっていつも笑わせてくれる。
元気ももらえます。でも、こういったユーモアのセンスの
源はやはり、彼女の生来の育ちの良さから出ている。
世の独身５０代の男女だったら、そう簡単に笑い飛ばせない
ようなことでもできてしまうのは彼女が特別な人だから。
優れた親を持ち、マルチな才能のある人は凡人から見ると
やはり羨ましいな。

阿川さんのエッセイは大好きです。親の七光りとあっさり認め、気取らず庶民的、ダメダメと言いながら、実際の司会ぶりや対談の様子を拝見すれば、いかに準備をしているかはおのずと明らか。
そんな阿川さんのエッセイの中でも、こちらはひたすら我が身を肴に徹底的に笑わせてくれます!題名の「空耳アワワ」の由来となるエピソードのところなど、お腹がよじれる程笑わされます。ここまで笑わせてくれたら、エッセイと言えども手元において、時々栄養ドリンクのように元気をもらいましょう!

「トゲトゲの気持」の続編にあたる本で、お馴染み和田誠さんの装丁も素敵です。
日常生活の困った出来事など、アガワ節でカラッと綴ったエッセイが面白く、本の帯に「読めば吹き出す」とある通りでした。
読んで元気が出てくる本です。