今までで一番面白いかもしれない
★★★★★
今までマイク・ミニョーラの絵目当てで買っていて、短編は光る作品がたまにあるけど長編は今ひとつかなと思っていたのですが、脚本に専念するようになってからストーリーがグッと面白くなったように感じます。
今まで積み上げてきた伏線を見事に消化、展開させて深みのある魅せるストーリーを見事に構成していて、今まで作画のこだわりなどで抑え気味になっていたであろう、ストーリーテラーとしての才能が開花したのではないでしょうか。
そして作画も素晴らしい!ミニョーラのコピーでなく、ヘルボーイの世界観を壊さずに自分の持ち味を巧く活かしているなぁと。
正直、今の省略しすぎたミニョーラの絵でこのストーリーを見せられても、それほど楽しめないのではないかと感じているので、ミニョーラが今回の三部作をこの人に任せたのは英断だと思います。
ストーリーと作画が巧くマッチしてすごく面白くなってきています、次の巻が待ちどおしいです。
願わくば、ちょくちょく以前の話が伏線として使われていて、過去の巻(今回だと「縛られた棺」からのネタが多い)を知っていると俄然面白さが増すので、最近読み始めたような読者のためにも入手困難なものを再販してあげて欲しいです。