経営に悩んでいる中小企業の経営者、どうしていいのかわからない2代目経営者にお勧め
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兎角大企業の事例が多い中、地方都市の中小企業の実態を中心に「中小企業だからこそできる創業100年企業の仕組み」について著者の会計士、税理士としての長い経営アドバイスの実体験からくる的確な表現がわかりやすく、大変読みやすい内容でした。
また単にノウハウ的なテキスト本にならず中小企業の経営者がどんな心構えで日々事業と向き合うかという精神的な部分からランチェスター戦略など現実的な経営戦略の話まで書き手の日常業務から生まれる価値観や成功している企業の共通点、ダメになる会社の実態などが身近でよくわかる内容でした。
特に厳しい時代の事業継承者である2代目経営者の人などには大変参考になる内容だと思います。
経営者の心構えを学ぶ本
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会社の使命とは何か?・・・より多くの利益を上げることと考えがちだが、社員のため、株主のため、社会のため、「継続」することが最重要であることは間違いない。100年というと自分はこの世にはいないことが前提である。つまり、自分の欲得だけで経営をする者には考えられない長さなのである。特に本書では、中小企業の経営者がついつい陥りがちな「家」と「事業」の混同について書かれているが、「目から鱗」である。100年続く企業ができるかできないか、そのテクニックも明確に記されているが、要は経営者の心構えを学ばせてもらえたことが良かった。
中小企業経営者はもとより、読んで損はない本
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中小企業の経営者向けに書かれた書籍ではあるが、物の見方・考え方・発想は全ての人に役立つ内容だと思いました。この筆者の個人ブログも拝見しているが、いつも参考になる視点が多いので勉強になります。
中小企業の特質を良く分析しておられ、「中小企業」(事業)と「経営者個人」(家)とは全く別物であると位置づけ、「事業会社」と「不動産賃貸会社」と「家」との3つに分離することが100年企業へのスタート・・・と論ずるところは他の評者のコメントにもあるように目から鱗でした。
強運会計士コラムの文体には、筆者独特の味があり、筆者の持論・ノウハウをわかりやすく展開しているのは一種の社会貢献でもあり、最後のコラムに引用された幸田露伴の「幸福三説」を自ら実践しているように思われました。
会社経営者に必要な常に机上に並べるべき書
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今まで読んだ会社経営に関する本、とかくテクニックであったり、決算書の分析・解説であったりと私の期待を満たすものではありませんでした。
この本の著者は多くの事例をもとに、経営者はどんな時にどんな選択が必要かというヒント、特にピンチの時に役立つ内容になっています。
向上心旺盛な若手経営者には特に一読いただきたいと思います。
応接室の壁飾りじゃない真の「経営理念」を真剣に考えるきっかけになると思います。
この本こそまさにこれからの時代の経営者の必読書だ!
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会社を100年続く企業にと真剣に考えている経営者はどれくらいいるのだろうと感じたと同時に、まず100年続く企業にすると決意しなければ100%会社は時間の問題で潰れるということを深く考えさせられました。そのうえで会社を(事業会社)(不動産賃貸会社)(個人の家)に分けて財産、債務を切り離しリスクの少ない経営を確立していく具体的な方法がこれほど解りやすく書かれた本に出会えた私は、著者であり強運会計士、曽根康正先生と同じく強運の持ち主だと嬉しくなってしまいました。読み終えた今、自分の会社を100年持たせる決意がかたまっています。本当にいい本をありがとうございました。