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広告表現 倫理と実務

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 宣伝会議
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広告業界って・・・ ★★★★★
外側から広告関係の人を見ると「軽薄」「役得」「クリエーティブ」「口がうまそう」といろんなイメージがあるけれど、あまり知らなかった真面目な一面が書かれてあって意外に面白かった。マスコミの背後に隠れがちな広告がビジネスとしてはいかにおかしな常識を持っているかが透けて見える。それは、関係者が世間とは違うとどうしても思い込みたいこと、世間から持たされている特権が無くなりかけていること、世間への説明がずっと下手くそなこと。そういったマスコミの裏側の広告を巡る業界が見える。テレビ、新聞の時代が終わったことを言う本も多い昨今だが、また別の切り口で「マスコミの公共性問題」を(良くも悪くも)考えさせられる。
新聞社、民放、広告主に言いたいことを言った本 ★★★★★
朝日新聞に代表される新聞社には実は「掲載広告に責任がないこと」、民放でオンエアされるビール会社、通販、通販保険、自動車メーカー、消費者金融、育毛・植毛、CMの繰り返しの多さ、番組内での商品登場批判、などなど、よくもこれだけ歯に衣着せず言いたいことを言ったもの。分かる人にはよく分かる主張がそこここにある。
その「言いたいこと」を誰でもが言えることを「それこそが広告が広告であることだ」と言い切るところに著者のいちばんのポリシーがある。
それでも、広告業界のインサイドをまったく知らない人や、「広告と言うと携帯通販かアフィリエイト」「いまさらテレビ、ましてや新聞じゃないだろう」「今儲かる方法が何も書かれていない」といった目前のことにだけ向いている人には関係ない。
その意味で良心も思考力も経験もある業界関係者向けの本。
その読者層の限定も評価。
ノスタルジーを言われてもねえ・・・ ★★☆☆☆
マスメディアの広告は、今の時代、皆が共有して感じることができるほとんど唯一のものだから、広告主も広告メディアも制作者も、プライド(倫理?向社会性?)を持って頂戴ね。ほら、昔のCMは良かったでしょ。・・・というノスタルジーが、現在の経済状況というか、広告の目的も効果も大きく変化した中で、どれだけ有効なんだろう。マスメディア自体のあり方がまったく違ってきていることを紹介しているのに。編者は、ブログでも、CMや看板を個人的嗜好からいろいろと批判しているが、単に「気に入らない」とクレームをつける以上の理屈は見えてこないことが多い。本書もその延長にあり、マスメディアの広告と、なぜかJAROが餌食となっている。共同執筆している業界人の文章は、エッセイ調あり、提言あり、レポートあり、と、統一感は見られず、質もバラバラである。新聞社員と放送局員による、マスメディア側からの「抗弁」がみどころで、読み応えがある。抗弁するまでもなく、言いがかりなど聞き流してもいいような気もするが。JAROへの批判も散見されるが、当のJARO側から意見が寄せられていないため、何が問題なのかよくわからない。
業界人にとっての今のマス広告 ★★★★☆
タイトルと中身は違う。基本は業界人何人かで書いた「マスコミ広告危機」をいうよくある切り口の本だが、広告表現じゃなくてメディア倫理の本。でも意外と読ませるところがある。伊右衛門、TSUBAKI、ソフトバンクモバイル、カトリスから広告効果とマス広告を解説したところや、広告主と民放、広告研究者と新聞社、といった見方が対立しているところはなかなか面白かった。業界人以外に「テレビ番組の提供とは何なのか分からない」とか「新聞社は自分のところで掲載する広告の内容に責任がない」し「判断の仕方が決まっていない」とか「テレビコマーシャルが10分(ホントか?)続いてもお構いなし」とか「外資系の保険、消費者金融や通信販売の広告が多すぎても誰も何とも思わない」とか、「ビールの広告が多すぎる」とマスコミ業界の(広告の)非常識指摘もいい。きっと業界人にとっても、耳に痛い話が多いんじゃないか。マスコミがダメになりつつあるこの時期だから今まで言えなかったことが言えるようになったのか。ビール会社、通販会社、旅行会社などの大広告主批判、民放批判もマスコミからネットへの「政権交代」時期だからこの出版社で(!)可能になった気もする。でもそんな「暴露本」でなくて、マス広告の生命を守ろう、といった結論になっているのが、やっぱり宣伝会議。広告に「誰もがどうこう言おう」というのもなかなか新鮮でいい。良くも悪くも「今のマスコミ関係者の意識の問題と限界」を具体的に見せたという点で星4つ。