タフで勇敢で機転が利くヒロインが活躍する第二次大戦時冒険小説
★★★★☆
ケン・フォレット名義のデビュー長編でMWA賞を受賞した『針の眼』と同じく、第二次世界大戦時冒険小説。’03年、「このミステリーがすごい!」海外編で第18位にランクインしている。
時は1944年6月、連合軍は対ドイツ一大反抗作戦ノルマンディー上陸作戦を計画していた。作戦を成功させる鍵は、敵のベルリンとロンメル将軍の防衛軍を繋ぐ通信網を破壊することにあった。ここに女性だけの寄せ集めの6人のチームが組織され、ドイツ占領下のフランスへ侵入する。チームを率いるのは美貌のイギリス軍秘密機関スペシャル・オペレーションズ・エグゼクティヴ(SOE)のフリック・クレア少佐。任務遂行までの猶予はわずかに9日間。
読みどころは、彼女たちと、任務を成功させじと迎え撃つ、ロンメル将軍直属の情報将校、冷酷無比で拷問による尋問の名手ディーター・フランクとの攻防である。クレアは持ち前の“危険を察知する勘”により、幾たびかの危機を乗り越えるのだが、その虚々実々の駆け引きはスリリングである。
戦時中ということで残忍な拷問や処刑、命を奪う銃撃戦のシーンも多く見られるが、適度なロマンスもあり、フランスのレジスタンスやドイツのゲシュタポを含めた敵味方のこの息詰まる騙しあいや追跡は実にリアルかつサスペンスフルで、冒険スパイ小説の醍醐味と楽しさを味わうことができる。
ケン・フォレットは、史実を基にして、その襞の間に見え隠れする事実の断片を膨らませ、タフで、勇敢で、機転が利くヒロインを生み出し、それぞれが魅力的な個性を持つ女性ばかりのユニークな工作員の活動を、極上のタイムリミット・エンターテインメントとして創り上げた。
タフで勇敢で機転が利くヒロインが活躍する第二次大戦時冒険小説
★★★★☆
ケン・フォレット名義のデビュー長編でMWA賞を受賞した『針の眼』と同じく、第二次世界大戦時冒険小説。’03年、「このミステリーがすごい!」海外編で第18位にランクインしている。
時は1944年6月、連合軍は対ドイツ一大反抗作戦ノルマンディー上陸作戦を計画していた。作戦を成功させる鍵は、敵のベルリンとロンメル将軍の防衛軍を繋ぐ通信網を破壊することにあった。ここに女性だけの寄せ集めの6人のチームが組織され、ドイツ占領下のフランスへ侵入する。チームを率いるのは美貌のイギリス軍秘密機関スペシャル・オペレーションズ・エグゼクティヴ(SOE)のフリック・クレア少佐。任務遂行までの猶予はわずかに9日間。
読みどころは、彼女たちと、任務を成功させじと迎え撃つ、ロンメル将軍直属の情報将校、冷酷無比で拷問による尋問の名手ディーター・フランクとの攻防である。クレアは持ち前の“危険を察知する勘”により、幾たびかの危機を乗り越えるのだが、その虚々実々の駆け引きはスリリングである。
戦時中ということで残忍な拷問や処刑、命を奪う銃撃戦のシーンも多く見られるが、適度なロマンスもあり、フランスのレジスタンスやドイツのゲシュタポを含めた敵味方のこの息詰まる騙しあいや追跡は実にリアルかつサスペンスフルで、冒険スパイ小説の醍醐味と楽しさを味わうことができる。
ケン・フォレットは、史実を基にして、その襞の間に見え隠れする事実の断片を膨らませ、タフで、勇敢で、機転が利くヒロインを生み出し、それぞれが魅力的な個性を持つ女性ばかりのユニークな工作員の活動を、極上のタイムリミット・エンターテインメントとして創り上げた。
最後の40頁
★★★☆☆
期待したエキサィティングな展開はほとんど最後の40頁だけ。ストーリー全体に不必要なほどくどい心理描写に疲れた。
ケン・フォレットの作品は時々こんなくどさを含むものがあるので注意が必要。
最後の40頁
★★★☆☆
期待したエキサィティングな展開はほとんど最後の40頁だけ。ストーリー全体に不必要なほどくどい心理描写に疲れた。
ケン・フォレットの作品は時々こんなくどさを含むものがあるので注意が必要。
フォレットの本領ですねえ。
★★★★☆
厚いかなあ、長いかなあと思いましたが、
結構なテンポの良さに、
ほとんど一気読みでした。
第二次大戦末期のDデイ直前のフランスに、
女性達のチームが、
フランスのレジスタンスと組んで、
ドイツ軍の要所に攻撃を仕掛けるという話。
最初のレジスタンスから、
イギリスでのメンバーの選定から、
フランスに上陸してからの行動とか、
攻撃から、、。
山場が多くて、
テンポがよくて、上手です。
ただ、攻撃にしろ、恋愛にしろ、
主人公に都合よすぎる感じで、
ちょっと白けた、、。