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天使と悪魔 (中) (角川文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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荒唐無稽とは片付けられない知のパズル ★★★★★
 本書でのキーワードは、「イルミナティ」、「アンビグラム」辺りか。ピラミッドの上の目(「プロビデンスの目」。作中では「トリナクリア」)の話は頭にこびりつく。
 また、対立概念として捉えられがちな宗教と科学の一体化というテーマは極めて興味をそそるものである。

 過去のイルミナティの関係人物として数多くの人物が登場する(ガリレオ、ミルトンとか)が、最重要人物として出てくるのは、ベルニーニである。
 ローマは何度も訪問しているが、これからは、パンテオンやサンタンジェロ城は違った風景となって現れるに違いない。

 しかし、ラングドンが何でも知っているように見えるのは、著者が何でも知っていて、それを小説に書けるからだ。とすると、このあらゆるものにつじつまを付けられる能力を持つ著者は一体何者なのだ?
 教皇暗殺と言うことでは、トム・クランシーの「教皇暗殺〈1〉 (新潮文庫)」があるが、比較してみると本書の良さが断然際だつ。
 
 しかし、全体の流れについて言うと、下巻のサン・ピエトロの地下にある聖ペテロの墓(逆に言えば、サン・ピエトロは聖ペテロの墓の上に築かれた。それを知ったときはちょっと感動した)で反物質を発見するシーンまでは完璧であるが、そこからは、ちょっと茶番がかってくるという気もする。
 そこから後は、むしろない方がいいぐらい流れが悪くなる。大変などんでん返しの乱流の中で、相転移を経て予定調和にまで達したとは言えないというところが残念。
 ちょっと、「華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)」を彷彿とさせる設定もある。

 しかし、全体としてみると、テーマの壮大さ構成の妙を考えると、このような知的読み物は多くあるわけでなく、高い評価に値すると考える。
ローマ、そしてバチカンに行きたくなった ★★★★★
「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン・シリーズの第一作。
ハーヴァード大の図像学者ラングドンが今度はスイスの
科学研究所長から連絡を受け、ある紋章についての説明を
求められる。それは失われた秘密結社の伝説の紋章、
イルミナティだった。

「ダ・ヴィンチ・コード」で有名になったダン・ブラウンですが、
書かれたのは本作の方が先。
去年の帰国のときに「ダ・ヴィンチ・コード」を読んでいて、
こっちも映画化されたとかで平積みになっていたので
買ってきてありました。

最初に殺された男性の身内の若い女性と
一緒になってラングドンが謎解きをしていく
という流れは「ダ・ヴィンチ」と一緒。

前はパリに行きたくなりましたが、これを読むと、
ローマに行きたくなりました。
でも、読んでいると彼らと一緒にローマを、
そしてバチカンを走り回っているような感覚を
味わうことができます。

2005年にコンクラーベがあったばかりなのので、
今ではその流れとかはある程度知られていますが、
ヨハネ・パウロ2世が健在で、かつ高齢な時に書かれた
っていうことで、ちょっとチャレンジングだったんですよね。
ちなみに、ヨハネ・パウロ2世は心電図でも死亡確認が
されたらしいですね。

細かいところを突っ込みだしたら、いろんなあらも出てきそうですが、
そんなことは置いておいて、とりあえずのめり込んで読める
エンタテインメント大作です。

http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2010-03-02
ダイハード ★★★★☆
 序盤は、養父が殺され、自分達が作り出したヴァチカンを消滅されるほどの反物質を盗まれたヒロインの緊迫感のなさ(宗教観を語り合ったり)や、とんでもない事態に巻き込まれた主人公が、なんとも従順に巻き込まれっ放しな展開にちょっと違和感。中盤は謎解き→殺人→謎解き→殺人の繰り返し展開にやや単調な印象が。
 しかし終盤は見事に盛り上がり、途中で感じていた疑問点も大体解決でき、3冊セットの長編を読んだかいがあった。主人公の大学教授とは思えない不死身とも思える肉体派の活躍ぶりは、ハリウッド映画向けだ。ダヴィンチ・コードより先に読めばもっと面白いと感じたかもしれない。
こちらの方がイイ ★★★★★
ダ・ヴィンチ・コードの方が先に人気が出ましたが、
私はこちらの方が面白かったです。

謎解き要素はダ・ヴィンチ・コードが上
エンターテイメントなら天使と悪魔が上

Earthで死んでいた場所の『臭さ』の臨場感は最高ですw
読んでる私も思わず顔をしかめましたとも(苦笑)
ネタバレしてます ★★★★☆






上巻に引き続きラングドンとヴィットリアは四人の枢機卿の命を救うべく、暗号解読にいそしむわけですが、毎度毎度間一髪のところで助けるあたわず。といった感じで、読んでいるほうも若干虚しくなってくる(笑)中巻です。
イルミナティのハサシン、BBCの二人組、コンクラーベの最中、そしてラングドン御一行とどんどん視点が切り替わっていくし、それぞれに進行していくので、ボリュームがあるにもかかわらず中だるみは感じられません。こういう形式の作品って日本のものだとどうしても中だるみしてしまう印象があります。
でもスイス衛兵とのやりとりなんかはやっぱりちょっとだるいです。まあそれがあってこそなんでしょうけど。
途中反物質に対する記述が全くなくなって、読んでいるほうもその存在がそもそもの始まりであったにも関わらず、ああそういえば、って感じになってきます 笑
まあ反物質に関してはスイス衛兵が頑張って探していたようですが。

意外だなあと思ったのは結局一人も助けられなかったことでしょうか。イタリア人は描写的に高潔な感じがしたので、助かるのかなあと思いましたが単に最後の一人にされただけでした。