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南総里見八犬伝 (中公文庫)

価格: ¥820
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論社
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   曲亭馬琴(1767~1848)による江戸時代後期の人気小説を、現代のベテラン時代作家がコンパクトにまとめたのが本書である。いわばダイジェスト版といっていいだろう。

   馬琴は、この作品を48歳から76歳までの28年をかけて執筆した。全部で98巻106冊にも及び、日本古典文学では最長の作品でもある。彼は執筆途中に失明し、息子の嫁のお路に口述筆記させて完結にこぎつけた。

   舞台は、室町時代の中ごろ、現在の千葉県の南端、安房国。領主・里見義実の娘、伏姫は、かつて義実によって処刑された悪女・玉梓(たまづさ)の呪いによって、飼い犬の八房と夫婦になり山の中で暮らすことになった。

   ある日、伏姫は仙童に「八房の子をはらんでいる」と告げられ、身に覚えがないと思い詰めて自害。そのとき、伏姫が持っていた数珠のうち「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が浮き出た8つの大玉が空高く飛び上がり、散り散りになり遠く飛び去っていった。

   やがて関東各地に犬で始まる名を持ち、八房のように身体に牡丹のアザがあり、8つの文字の玉を抱く若者が生まれる。彼らが八犬士である。別々の場所に生まれながらも伏姫につながった宿縁に導かれ、玉梓に呪いをかけられた里見家を救うべく数々の困難に立ち向かっていく。この長大な雄編を、平岩弓枝は、八犬士が全員そろうところまでを集中してまとめた。それ以後の展開はあとがき風に軽く触れられている。

   馬琴「八犬伝」の複雑怪奇な因果応報の法則や、悪霊化け物毒婦たちの跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)、といったエッセンスはしっかりと凝縮されている。江戸時代の読物といって侮ることなかれ。そのエンターテイメント性たっぷりのストーリーテリングは、時を越えてまだみずみずしさを失っていないのだ。(文月 達)

「玉梓がお〜んりょ〜う」 ★★★★☆
「勧善懲悪」、「因果応報」を基本思想とした我が国最長の文学「南総里見八犬伝」を、平岩氏が抜粋する形で読者に優しく紹介したもの。元々、読売新聞の日曜版に一年間連載されていた。その数年前、NHKで原作が人形劇化され、「玉梓がお〜んりょ〜う」と言うフレーズで人気を博していた。私は原作(の現代語訳)が読みたいとは思ったが、原作が長過ぎるので、本作は丁度良いプレゼントとなった。

作中に平岩氏の作品解説も入るのだが、馬琴が基本においていたのは「仁義」だと言う。確かに男女の情愛がそっけなく(あるいは犬と人間のような異形で)描かれており、現代感覚からすれば、何もそこまで堅く書かなくてもと思うだが、馬琴は飽くまで自身の理想を形にしたのだろう。その一方、悪女を描かせたら天下一品なのである。ある意味、上述の玉梓や船虫、妙椿などの悪女(怨霊)の存在が作品の雰囲気を支えていると言って良い。平岩氏の作品でも伏姫や浜路などの善玉側と共に上述の悪女達が活き活きと描かれる。一方、八つの玉で結ばれた八犬士は化け猫退治や女装、奇縁などの工夫はあるものの、概ね中国の義士のあり様をほぼ忠実に再現したように思われる。実際、水滸伝を参照したとの評が伝わっている由。しかし、勿論、こちらも文句なしに面白い。また、挿絵も物語の雰囲気を良く醸し出している。

本作は「南総里見八犬伝」の面白さのエッセンス、特に、悪女が跋扈する様を活き活きと描いたもので、入門者にも、これから全巻を読もうとされる方にも、うってつけの本だと思う。
おもしろいです ★★★★★
八犬伝が好きで何冊か持っていますが、こちらはとても読みやすく挿絵も多く雰囲気に合っていて良い本だと思いました。
現代でも楽しめる、馬琴渾身の冒険活劇 ★★★★☆
 今の千è'‰çœŒé¤¨å±±å¸‚に城ã‚'構えた里実氏にまつわる物語。何らかの形で里実氏に縁のある人ã€...のなかから、運å'½çš„な8人の剣士(犬士)が出会い、äº'いに義å...„弟となり里実家ã‚'再興させる話。犬士にはå...¨å"¡ã«ç‰¡ä¸¹åž‹ã®ã‚ã-と仁義礼智忠親孝悌のæ-‡å­-のうち一å­-が刻まれている珠ã‚'持つ。

 そã‚"な偶然があっていいものか?と思うくらいの偶然の重なりと、あっã'なく脇役の勇士・義士が死ã‚"でã-まったりするã"とã‚'除ã'ば、怪奇あり、仇討ちあり、恋愛あり、と盛りだくさã‚"のå†...容。宝刀æ'雨や仏教など、神秘的なチカラの介å...¥ã‚‚また見所。登å '人物は一度は「死ぬべき時に死ねずにç"Ÿãé•·ã‚‰ãˆã¦ã-まってç"³ã-訳ない…」という台詞ã‚'はくあたり、「いかに散るか?」というã"とが大問題だった戦国時代ã‚'舞台にã-ただã'ある。

 ç™!»å '人物の名前の付ã'æ-¹ã‚‚かなり面白い。犬士はみã‚"な犬がらみの名前、そã-て「掛ç"°ç½ ä¸‰ï¼ˆã‹ã'たわなぞう)」「月è"'団吾(つきみのだã‚"ã")」「尻肛玉河太郎(ã-りã"だまかわたろう)」など、å†-談とã-か思えない。

 長いので、å...¨è¨³ãªã©ã‚ˆã‚Šã‚€ã-ろ子供å'ã'に簡単にã-てあるものã‚'読ã‚"でから、å...¨è¨³ã«æŒ'戦ã-たほうがいいかもã-れない。何度読ã‚"でも楽ã-める(初めのほうは忘れるã-)ので…。