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空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)

価格: ¥641
カテゴリ: 文庫
ブランド: アスキーメディアワークス
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フィクション、それでもリアルな考え方 ★★★★★
箱を使ったゲーム。強制的に決められる役職に従って知り合いを殺さなくてはいけない。

そんなふうに純粋なフィクションなんですがその緊迫感と疑心暗鬼が充満した空気感はかなりリアルでした。 混乱する者、泣く者、怒る者、冷静に物事を見つめる者、護ろうとする者、殺すもの。それぞれの人が十人十色な考えを起こし、死にたくないという想いからアクションを起こします。

私がこのシリーズを買おうか迷っている人に勧めたいのはこの空気です。
100%フィクションで現実的ではないのに、どこかありえそうな緊迫感とカオスな空気があり、とても引き込まれました。実際私も読んでて主人公とヒロイン以外が全て疑わしく見えてしまい、純粋な人でも裏がありそうに見えてしまいました。

ゲーム自体もとてもよく練られており、前2作を読んで楽しめた人なら100%いけると思います。
ちなみに前後編なので、途中で切られるのが嫌な方は4巻が出てから買うことをお勧めします。
命を賭けたゲームの緊張感 ★★★★★
 「お前、“O”と関わっているだろ?」クラスメイト・大嶺醍哉が、主人公・星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。気づけば一輝は音無麻理亜と共に、“騙し合い”のゲーム『王降ろしの国』のプレイングルームにいた。
 中世風の職業に就き、面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。“箱”に願い、この空間を作り上げた“所有者”の正体とは…?緊迫の第三巻。

 一輝とマリアを含めた6人の男女が、『王降ろしの国』をプレイするというのがこの巻の大半の内容です。
 それぞれ王、王子、影武者、騎士、魔法使い、革命家に指名され、勝利条件をクリアした者が勝利するというルール。しかし、勝利条件をクリアするためには、他のプレイヤーを殺し、生き残らなければならない…。
 王以下のプレイヤーの関係は、単純に言えばジャンケンの関係です。そして、誰がどの職業なのか、誰と組むのかなどを面談を介して探りながらゲームを進めていくわけです。

 これらの腹の探り合いを活字で読むわけですから、いきおい論理、推理が先行するので、読者が理解するには頭を使わなければなりません。それに加えて、そもそも箱の所有者は誰か…という命題が加わり、かなりの緊張感が感じられます。

 ゲーム中、一輝のトラウマやマリアの弱点などが垣間見え、お互いがお互いを護る…と心に決めて難題に立ち向かっていく様は、何となくうらやましいです。

 命を賭けたこのゲーム、一輝とマリアは生き残ることが出来るのか…。

 論理的な小説が好きな方、推理ゲームが好きな方にはオススメですが、文字通りライトなノベルが好きな方にはあまりオススメできません。
 また、この『王降ろしの国』編はこの巻では完結しませんでしたので、購入される際は次巻とセットでの購入をお勧めします。
しっかりしたストーリー構成 ★★★★★
今回の箱では六人のプレイヤーに役職が割り振られ、各々が勝利を目指すゲームが展開される。
liar gameやカイジとも通ずる所があります。
読む際に誰がどの役職なのか推理しながら読むのがまた楽しい。
6人ともとてもクセのある人物でそれぞれがいい味だしてます。
もう文句なしの星五つです。

ただ麻理亜にはもうちょっと自分を気遣ってほしいです。
神内に言ったあの一言には正直心が折れそうでした。
自己犠牲の精神も高じると読んでて辛くなります。

鬼才 ★★★★★
3巻は閉鎖空間のデスゲームです
緩急の付け方が上手くノンストップで読み進められます

少々グロテスクな描写があり、感情移入する人は若干心構えが必要な場面もあるかもしれません
ですが、読み終わった頃には作者が優秀な脚本家だと気付くはずです

ともかく、読者をぐいぐい引っ張る文章の推進力はピカイチですね

次回に繋がる内容なので、一気に読む人は次巻を待ってセットでどうぞ
このシリーズ本当におすすめです
いやホントに安定してレベル高いなこのシリーズ ★★★★★
もうこの読み進める度に頭がシェイクされていく感じがたまんなくキンモチイイイイイイイイイッ!!!!!!!
てな感じのこのシリーズ。
今回もエグイねー。御影さん本当に良い仕事してるねー。
何気に電撃で現在刊行中のシリーズの中でもストーリー構成のレベルの高さではダントツだと思いますね。あくまで個人的にですが。
しかも引きが憎-い。良い所で終わってますね-。
もうホントこういう終盤覚醒型の主人公大好きなんで、次巻も楽しみでしょうがありませんwww
あああもうマリア可愛いぃぃぃぃぃぃぃい(爆)