まず最初に「おいおい、幾ら何でもそれはおかしいだろう」というシーンを列挙しておく。まず、女子高生時代のヒロインが凌辱される過去回想シーンで、いきなり警察が部屋に駆け込んでの現行犯逮捕などできるハズがなかろう。誰が通報したのか。あと、ストーリー的には別におかしくはないのだが、復讐にやってきたかつての凌辱者が最後にサスペンスな展開に見舞われるのだが、口から血を噴き出して倒れる様が何とも昭和チックなチープさで笑える。それは、凌辱者を演じた田淵正浩の怪演が可笑しさを大いに助長させているからでもあるが、さすがにそんなオチはないだろうと思った。所々で「これはギャグなのか？」と思わせる、２時間モノのサスペンスドラマさながらな演出に失笑しつつも、全体としては割と良く出来た内容だったとも言える不思議な作品である。かつて凌辱されたヒロインに再度襲い掛かる悲劇と、その後も続く関係に開発・調教の色合いが出ていたのが良かった。されるがままだった序盤から自ら腰を振ってしまう終盤までの、次第に堕ちていく感じが上手く表現されていたと思う。これに、凌辱者と夫が交わした秘密が背後に加わったストーリーはまずまず見応えのあるものだった。

主演の彩月あかりさんを観るのは『働くオンナ２１』以来だったが、ほんの少し肉付きが良くなったかな？とは思うものの、女性的な美しさには却ってプラスに働いているように感じた。芸術的とも思える見事な美巨乳は健在だし、美尻も素晴しい。ただ、悶え顔がこんなに美しくなかったかな？と思った。素晴らし過ぎるプロポーションがそれを補って余りあるので別にいいのだが。