マ・ヴィーン・ドァ・リォム ビ・フィール・ゴ・ジョ
★★★★★
これまでMoya Brennanが作ってきたものとは、全く違う作品。いわゆるケルティック・ミュージックやヒーリング・ミュージックを求めて購入すれば、失敗したと思うかもしれない。
メイン・テーマはキリスト教の愛でも、アイルランドへの郷土愛でもない。主役はモイヤ。彼女自身。5番目に"Tapestry"という曲が入っているが、1曲1曲が、彼女の人生のとある段階のスナップショットであり、アルバム一枚でまさに綴れ織りのタペストリーを紡ぎ出している。Moya好きならどっぷり嵌まれる・・かもしれない。
ほぼオリジナルだが、全ゲール語詩の12曲目はアイリッシュ・トラッド。UK盤は歌詞カードがついているが、ちょっと読み難い。そしてゲール語部分の英語訳がないので、オタクは自分で訳す羽目になる。もし解説付き日本盤が出るなら、それも買いたい。