残念
★★★★☆
曲は良い。
だけど、日本語歌詞、カール氏による解説
(わかる訳無いけど)が無い。
ボーナストラックもボーカル無しバージョンの2曲目と6曲目。誰が喜ぶのか。
アナイアレイションの時が一番良かったなぁ…
“歌詩対訳、英文解説対訳は諸事情により掲載できません。ご了承下さい。”
何よ、“諸事情”って
もはや伝統芸能
★★★★★
2010年6th。
容赦のない攻撃性・暴虐性を剥き出しにした激速デス・メタルに、古代エジプト要素を融合させたスタイルは相変わらず。拷問のような激しさと、ピラミッド内部のような複雑な展開の曲…。いつもながら見事な世界観を構築している。
ここまで毎回似たような作品が続けばそろそろ聴く側も飽きてきそうなものだが、Nileに関しては不思議とそうならない。彼らはこれからもこの路線でアルバムを出し続けるのだろうが、ずっと好きでいられる自信がある。
この、他の誰にも真似できないNile独自のスタイルは、もはや一種の伝統芸能の域にまで達している。
比較的ストレートなデス・メタル作品だった前作から若干の方向転換。初期の頃のような詠唱やチャント、アコースティックの小品などをはさみアルバムは進んでいく。
前作にはなかったあの楽曲解説が復活。でも英文のみで対訳なし。ついでに歌詞も対訳なしという残念仕様。アルバムの内容が素晴らしいだけに勿体ない。
集大成
★★★★☆
6枚目となる今作は彼等にとって集大成というべき作品となった。これまで培ってきた要素をふんだんに盛り込み、「デスメタル」と一言では片付けられないエクストリーム・メタルの金字塔的作品と言えるだろう。もちろん、かなりブルータルであるが独特の雰囲気をもった楽曲と歌詞の世界観は非常に魅力である。惜しむらくは今回、日本盤の発売元がバンドの内容を理解していないため、これまでの作品で和訳されていた歌詞及びブックレット中の注釈訳が無いことが非常に残念である。自分のように英語があまり理解できない者にとっては今作は日本盤を購入するメリットがないという点だけがマイナス要素である。
国内盤に関して注文というか、文句
★★★★☆
ナイルの新作は素晴しい出来で愛聴しています(1stとかの速さの中にあった初期のデスとかオートプシィのドロッとした感触が薄れたのは残念だけど)。
さて、国内盤なのに歌詞翻訳が無いのはいかがなものかと思います。特にもブックレットを開けば一曲毎に膨大な注釈があり、歌詞も普通の辞書一冊では読み解けるものではありません。こういったバンドの歌詞に対して翻訳をつけない理由が皆目見当がつきません。(あとDetestは『嫌う』よりも強い意味なので『忌み嫌う』の方が近いですし、The Godsと複数形なのも考えて訳して欲しいです。)
もうひとつ、ボーナストラックに入れられた曲は誰が喜ぶと思って加えたのでしょうか?アルバムの採用外になった曲ならまだしも、ボーカルを抜いただけ(私にはそう聞こえました)のアルバム内の曲を2曲足す必要があるでしょうか。しかも10秒の間も置かずに、本編終了後余韻に浸る隙も与えずに耳に入ってきます。こういう風にアルバムの流れをぶち壊すボーナスを入れる音楽関係者の音楽に対する感覚を私は非常に疑います。
解説はいつものように山口さんが懸命に書いてらっしゃいます。しかしその違いだけで500円多く出すかというと、私は出しません。
エジプティアン・デスメタル
★★★★☆
アメリカのデスメタルバンド、ナイルの6th。2009作
古代エジプトの世界観を徹底的に追求したこのバンドもデビューから早10年、
本作はベストアルバムを挟んで2年ぶりのアルバムとなる。
今作も今までどおり、激烈にブラストビートでたたみかけながら、
テクニカルな緩急を織りまぜて、濃密なサウンド聴かせてくれる。
曲間のSEやミスティックなコーラスなども含めて、世界観の構築ぶりは見事。
もはや単なるデスメタルの枠を超えた、エジプティアン・デスというべきものである。