インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

悪魔の辞典 (角川文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
Amazon.co.jpで確認
「健全な魂など味気ない」、と悪魔はファウストは言った ★★★★★
新聞記者だったビアスが記した主に政治や日常生活に関わる言葉を風刺たっぷりに解説した辞典ですが、
その内容は世の中で価値や権威があると思われる物をことごとく皮肉り、世の中をまっすぐに捉えるなど子供の
戯言かと思わせるようなインパクトがあります。

読み勧めていくうちに不適な笑みがこぼれ、タイトル宜しく魂が悪魔化していくような、他人を平気であざ笑えるような
奇妙な魅惑に取り付かれていく危険な書物です。

周囲の人に同じ具合で接すれば、人でなしとか緑の血が流れているという評判を得ること請け合いですが、
こうした風刺や皮肉の精神というのはうまく使えば逆に人間味が増してみえるという非常に微妙な代物であるのも事実です。

使うには高いセンスが要求され、失敗した時のリスクも大きいですが、うまくユーモアを織り交ぜてクールな大人を
演出できれば人生もよりいっそう面白くなるのではと思わされました。
傑作です ★★★★★
ひさしぶりに楽しめましたので推薦します。
あきのこな本。ゆっくりとした時間に読むのにいいです。
あたまをやわらかくするほん ★★★★★
中学生の時に読んでしまったがために、いまこんな自分があるような気がする。
熟読した記憶はなく、拾い読みくらいだったと思いますが、
寝る前によく読んでいたせいか、アタマの中にしみいってしまったように思います。
でも、都合のよいようにとらえるとするなら、アタマが柔らかくなったように思います。
固定観念にとらわれない基礎訓練のようなものか…。
悪く言えば、物事をうがった見方ばかりする、ともいえる。
引っ越しの準備をしていて15年ぶりくらいにちらっと読んだのですが、
いまだに面白いですね。本はボロボロですが。
アマノジャクとみるか、本質をとらえているとみるか、人それぞれでしょう。
100年に一度(って本当かどうかわかりませんが)の、こんな時期には
良い本かもしれません。


レビュアーとしての座右の警句 ★★★★★
  【批評家】 誰も自分のご機嫌をとりむすぼうとしないので、
          われこそおだてにのらぬ男よと自惚れている奴。


レビュアーも広い意味では「批評家」。

その端くれとして、上記の警句を胸に置こうと思います。
超変化球勝負 ★★★★★
たまに誤解されている場合があるようですが、本書『悪魔の辞典』は悪魔とタイトルにありますけど、いわゆるオカルトの妖しい本ではありません。じゃあ辞典と言っているからには辞典なのか、というと……一応は辞典形式で、取り上げた単語について「皮肉な」解説がされています。
とにかく読んで面白い作品です。皮肉の切れがすごいです。どうしてそんな発想が出てくるのか、牽強付会した見方をすればそう表現できるのか、と感心するばかりです。

書かれている皮肉の中には、著者ビアスが生きた時代の実在特定人物を表現しているものもあるようです。ただその皮肉が現代日本人でもそれなりにニヤリとできてしまうというのは……時代や場所を問わず人間というものの姿はそう大きく違わないということなんでしょうか?
文庫本として普通の厚さの本ですが、もっともっとたくさんの項目の皮肉を読んでみたいくらいです。