かなり製作当時の音楽シーンに目配りをした作風なので、発売時期がズレた今となっては、彼らの狙いがリスナーにどう届いたか、は永久にわからないだろう。
作品として時代性と切り離して聴くと、勿論悪くは無い。平均以上の出来であることは断言できる。しかし、KISSとしての個性が流行に覆い隠されてしまうように感じる瞬間もある。ポールがダークに歌うってのは、個人的にはちょっと無理があったように思う。