著者の経験から得た時間の使い方を紹介している本。

余暇や睡眠時間を削らずに、最大限時間を有効活用する方法。
裏返せば、どんなに多忙でも余暇や睡眠時間を犠牲にしないために、その他の時間は限りなくムダを無くす習慣とも解釈できる。

具体的な方法も丁寧に書かれている。

　神様から平等に与えられた時間でも、その時間の使い方・要領次第で何倍にもなる。　
　超多忙な生活を送る著者は、時間の使い方の名手。自分が食べたものを記録し「食生活を見直す」発想を時間管理に応用し、こまめに時間を記録・分析する。
「時間が足りない」と言いながら、無自覚にムダな時間を過ごしている私たち。得るところが多い。
「自分の読む速さ、話す速さを知る」「楽しいことから先にやる」失敗から学んでそれを生かすノウハウを実践することが大事。年間４０冊の本を出し、カウンセリングや大学教授の仕事をこなし、三つの会社を経営して利益をきちんと確保するスーパー忙しい人。
　

時間意識の徹底を迫ってくる本です。時間を効率的に使うためには、難しいことは長く考えるな、苦手な仕事は他人に回せ、仕事の完成度は目標が達成できる最低限でよいなど、短時間で多くのことを終わらせるという観点からは正しいけれども、一見驚くような事柄がいくつも書いてあります。それでは、本書に書かれている方法をどう考えるかですが、じっくり物事を考えたり、やりたい仕事に集中したり、趣味を楽しんだりする時間を確保するために、それら以外のことを短時間で終わらせるための手段なのだと私は解釈しました。

この手の本を読みなれた人には、一つ一つの内容には目新しいことはないかもしれません。ただ、その徹底ぶりから時間に関する意識を再確認するには良い本だと思います。

　ブームとなったレコーディングダイエットの方法論をタイムマネジメントに応用する事を勧めている本。時間の使い方を一度考え直してみたい人にお勧め。受験生〜生産的な時間を増やしたいビジネスパーソンまで幅広く使えると思います。