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六号病棟・退屈な話(他5篇) (岩波文庫)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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チェーホフの中短篇アンソロジーの3冊目 ★★★★☆
医業関連の7編を収録。収録作は以下の通り。
「脱走者」(1887年)
「チフス」(1887年)
「アニュータ」(1886年)
「敵」(1887年)
「黒衣の僧」(1894年)
「六号病棟」(1892年)訳者はどうもフラーの「ショック集団 [DVD]」よりも「カッコーの巣の上で [DVD]」のほうに解釈したいみたい
「退屈な話」(1889年)トルストイが驚嘆した作品

訳者は、現代にも通じる医学の問題が語られているという観点、現代社会批判という観点で「敵」「六号病棟」「退屈な話」を特に取り上げてる。しかし、確かにとてもわかりやすい事柄をあたかも「問題」として語っているかのような外見を呈しているけども、それだとちょっと単純に捉えすぎなのではないかなぁ。
退屈でない話 ★★★★★
この両作品に私はかつてひどく感激した。有名な桜の園やかもめなどの戯曲よりも私には近しい作品だった。また少し年を取ったらもう一度読み直したいと思っている。
タイトルの通り ★★☆☆☆
 少々退屈でした。両方の話とも、ニヒリスティックなところが口に合いませんでした。
自己の欲求と社会的要請との相克 ★★★☆☆
社会的には名声を得ながらも自分では人生の意味を見出せない教授を描く「退屈な話」、狂気と正気の区別が付かなくなる精神科医を描く「六号病室」の二作品を収録。

どちらも、平穏な生活がじわじわと崩れさっていく人の姿を描きます。そこには自己の欲求と社会的要請との相克があり、そのバランスがほんの少しズレただけで奈落の底に落ちてしまう危険性と隣り合わせに生きる、人間の社会的存在としての立場の危うさが垣間見えます。人間は社会的存在として規定されていればこそ、完全に好きなようには生きられない。その息苦しさに耐えることが生きることなのだ、そんなメッセージを受取りました。

人物描写、感情描写の素晴らしさは相変わらずチェーホフならではでしょう。そうした感性が、訳文になっても損なわれないのはやはり元のテキストが優れているのでしょう、翻訳だということを気にせずに読むことができます。