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エコロジカル・フットプリント―地球環境持続のための実践プランニング・ツール

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 合同出版
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エコロジカル・フットプリントの限界 ★★★★☆
私の知人がエコロジカル・フットプリント分析を使って学会発表などをしているため、このフットプリントの限界点を知っている。しかし本書籍には、その限界点について明確な言及がなされていない。

WWFにおいても、このフットプリント分析を活用して年次報告書が書かれているが、その分析過程において、詳細な計算式、展開式が明示されていない。つまり、フットプリントの試算において、どのような要因を計算式に含むのが最も良いのかが、完全に明らかになっていない。例えば、我々は、生態系メカニズムさえ、科学的に詳細に解明できていないのであるから、フットプリントによる試算結果は非常にマクロ的な推計値であるに過ぎない。

しかし、人間社会がどのくらい環境に負荷をかけているかを計算するには興味深い分析手法だと思うが、厳密な科学の世界では各方面の専門家から反論される。つまり、まだまだクリアされるべき問題点があることを読者には念頭に置いてもらいたい。

基盤と方向性を与える画期的ツール ★★★★★
本書が紹介するエコロジカル・フットプリント手法は、持続可能性の問題を数値で分かり易く呈示するだけでなく、それへの対策の立案・実施・モニタリング・評価にも威力を発揮する画期的なものだと思います。既にUNEPなどの国際機関やEUなどもその有用性を認め、具体的施策にも活用しており、中でも英国ではロンドン、ウェールズなどでこの手法が既に本格的に採用されているそうです。
  この手法の大きな特徴は、世界全体のレベルから、国、自治体、家庭、個人、あるいは企業や個別プロジェクト、更には一商品のレベルなど様々な角度から環境負荷や環境対策の効果を計測できることだと思います。従って、環境運動に取り組む人、企業人、行政マン、教育者、一般市民など、様々な立場の人に幅広く、考え方や取り組み方に確たる基盤と方向性を与える可能性があると思います。
  エコロジカル・フットプリントの計算によると、人間社会は既に1970年代に持続可能な範囲を逸脱し、その後事態は悪化の一途をたどっているようです。各国の数値を比較すると日本も含めて先進国の責任の重大さが一目瞭然です。
  監訳者の解題も非常に有益です。幅広く一読、そして活用をお勧めしたい一書です。
人間の「分を知る」ため、環境負荷量を、踏み跡の面積:フットプ ★★★★★
 人間の活動は多少なりとも環境に負荷をかけるが、大いなる自然の浄化・回復作用によって環境が保たれてきた。負荷が自然の回復力を超えない限り、環境は良好に保たれると考えられる。たとえば一人の人間が現在の生活水準を維持し、かつ環境水準が保たれるためには、回復作用の舞台である地表の面積(踏みつけられた土地:フットプリント)がどの程度必要かという見方で、環境への負荷を評価する方法が本書では述べられている。3年ほど前に、NHKテレビ番組「地球環境白書」でCGで簡単に紹介されていたが、意外と日本人も多くの面積を必要とするんだな、と思ったものだ。本書では日常生活のみならず、経済活動、食料生産活動等、いろいろな人間活動の例を挙げて説明している。様々な環境への負荷が地表面積という指標で実感できる点で、子供から大人まで取っつきやすいのではないかと思った。環境教育にも使えそうだ。政治家やマスコミにも、この指標を使って説明してもらいたい。