さて、この本ですが正直言ってなかなか良い出来栄えです。ただ、もう少し、使う人の立場になって考えていれば、★5つあげてもよかったので、そこがちょっと残念。
まずは良いところから。本全体が会話で構成されており、且つストーリーになっているので、英語表現が覚えやすいです。表現集やとっさの一言辞典のような作りだと、「とっさ」的な場面では使えるけど、会話では使えないというマイナス面があります。でも会話をベースにストーリになっているので、会話の流れの中で使える表現が覚えられます。
では悪いところ。青字でハイライトされている表現よりも、ハイライトされていない表現の方が利用価値が高かったりする。前作でカバーしているので、本作では着目していないということかもしれないので、なんとも言えません。CDの作りがユーザーフレンドリーではないことも残念。より、NHKレッツスピークのCDの会話の部分のような流れにする方が、英会話受講者には使いやすかったはずです。
総合的に見ると、英語表現集やとっさの一言辞典を買うぐらいなら、絶対この本を買った方が良い。英会話力をつけるためなら、会話調になっているものが良いので、「集」ものはダメです。