オシャレで知的で孤独が好きなへそ曲がりたちに
★★★★★
いいなあ、このアルバム。すごく雰囲気があって、聞いていると私をどこかべつの世界に連れて行ってくれる。
そこはオシャレで知的で孤独が好きなへそ曲がりたちが集まる変な世界なんだけど、私はそんな非現実的なあの場所が大好きで、現実に疲れたときなんかにこのアルバムを聞いてあの場所に行くとたまらなく心地よいんだ。
バナナの皮、トップ40、♪6時半のバスで街をでていくの〜、♪いますぐスピードを上げるから〜、が特に好き。
日本音楽史に残る名作アルバムだと思う。
高浪さん◎、ジャケも◎。
★★★★★
高浪さんて、こんなに繊細で良い曲を書く人だったのですね。野宮さんの時は小西さんと比べてかすんで見えていましたが、相性の問題でしょうか。「バナナの皮」なんて、軽快で最高です。「夜をぶっとばせ」はホーンアレンジ(?)がちょっとピチカート寄りになっており、このアルバムの古い映画のような空気とも相まって、後のOL版より最高に格好いいです。これだけでも十二分に素晴らしいアルバムですがレヴューによると完全版ではないそうですね。ピチカートってやっぱ無敵。
2曲もカット
★★★☆☆
かつてエロチカ大作戦の1曲目だった「ナイロビの女王陛下」とアルバムの最後を飾った「ゴーゴー女王陛下」がカットされています。
ナイロビの女王陛下が無いとエロチカ大作戦が少し寂しいし、
最後の一大サンプリング曲であるゴーゴー女王陛下が無いと編集感覚で出来たこのアルバムが夜をぶっとばせのフェイドアウトで終わってしまうのは違和感が残ります。
パブリックイメージとしてのピチカートの原点
★★★★★
このアルバムから90年代のピチカートはスタートしています、間違いなく。全てにおいて先取りしすぎでしょう?特にアイデアは。
アナログからCDに移行したことをこれだけ真摯に受け止め、具現化したのは間違いなく彼らです。
全体を覆うポップなスピード感。アルバムのイントロダクションとしては最高のオープニング。銃声。ミックジャガーよろしくのワッチュー!!。愛してる。ジョージャクソン。エロチカ。そして夜をぶっとばせ。
スリーブデザインから含めて、トータルアートをCDで初めて具現化した奇跡の一枚です。
やはりピチカートは田島貴男です。
★★★★★
これだけセクシーで、というか半分セクハラに近い声とういうかこんな自身満満で生活観のない声ってなかなか聞けない気がします。要ははおしゃれでダンディーなんだけど絶対に定職にはついてないであろう声、そんな声が無駄にスパイ映画チックなつまり全く持って非現実的なこのアルバムにぴったり。
最近の外観はは何か無駄に自信過剰で無駄に元気で無駄に精子臭くて触れただけで妊娠してしまいそうなんですが油ギトギトのオヤジなんですがそれもまたよし。