心を成長させる
★★★★☆
法句経(ダンマパダ)という短いお経の集まりから一日一つずつ取り上げてパーリ語(南伝仏教の経典で使われている言語)から翻訳し、それを題材にした法話集。
読み進むにつれて人格完成に近付いていくように配置されている。
繰り返し読んで心を成長させたいと思う。
「生きることに目的など存在しない」P164タイトル
★★★★★
法句経(パーリ語経典から原訳したもの)から四週に渡り、
七つずつ28のセンテンスが選ばれ、解説されています。
勿論どこから読んでもよく、一気に読んでもいいでしょう。
ただし「一日一悟」、一つひとつの内容はずっしり。
ずっしりというのは広く、深く、重さを感じると言うことです。
「真理」の力に圧倒され、
それに抵抗してきた、今も抵抗している我意に気づきます。
なぐさめ、あきらめてはいけません。
イイと思ったこと、そうだと思うことはつづけないと。
瞬間瞬間、自分の心の動きを見つめ、
整理、整頓。
繰り返し繰り返し真理の言葉を唱えます。
長老の著作の中でも特に気にいった一冊です。
今回、最も気に入ったのはP165、
「最高の利益は健康である。
最高の財産は充実感である。
最高の親類は信頼できる人である。
最高の幸福は涅槃である。」(204)
清貧の思想?
★★★☆☆
「ブッダのお言葉」という内容そのものに対して意見することはありません。
ただこの世知辛い世の中、この教えを実践して生きることは相当な苦行だと思う。
「怒ると自分が損をする」「怒りは自分の心身を消耗させる」
言わんとすることは理解できるが、一方的にこちらを怒らせ続ける人が多い中、「自分が我慢すれば争いは起きないんだ、怒っちゃいけない怒っちゃいけない・・・」と生きていくのは相当ストレスが溜まりそうです。
その怒りなどの感情から開放されるのが悟りになるのかも知れませんが、「周囲がそういう人達ばかりだったら、自分は我侭放題に生きられるのにな〜」と小市民は思ってしまいました。
正確な意訳と解説
★★★★★
法句経はもっとも古い部類の経典なので、直訳ではよくわかりません。
この本では大胆な意訳がなされていますが、初期仏教を完全に理解して
いるテーラワーダの長老の意訳ですから正確です。しかも日本人にわ
かりやすい例を上げて解説してくれているのでとても理解しやすいです。
いろいろな教訓がありますが、「時間の流れを踏まえ、そのとき、その
ときに自分がやるべきことをやる」というのが印象に残りました。
在家の人は仕事をしっかりして財をなすことも大切なんですね。
初めての法句経
★★★★★
初めて法句経というものを読みました。
他の本と違って、この本はどの章からでも読める構造になっています。
なので、私の場合は好きな章からランダムで読んだほうが、スムーズに頭に入りました。
おすすめします。