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浮世でランチ (河出文庫)

価格: ¥567
カテゴリ: 文庫
ブランド: 河出書房新社
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あやうい中学生時代、そして気楽に見えようとも内実はうつろな今…… 。 ★★★★☆
会社を辞めて南アジアを気ままに旅する現在の「私」と、クラスメートの部屋であやうい宗教ごっこにふけっていた中学生時代が交錯する。ナオコーラ作品には筋のはっきりしないものが多いが、これはかなりわかりやすい話だと思う。
 思春期は本当にアブナイ。そして、そんな微妙な世代の生態が、絶妙に描写されている。わざと女の子のふりをする男の子や、お気に入りの同性の子を独占したいという激情。そして、なぜか返事をくれる「神様」との文通にうつつを抜かす日々が、彼女独特のシャープな語り口でつづられていく。
 二十五歳の今の「私」は、移動先から日本にいる男友達にメールを送り、相手は返事を出してくるが、それは「神様」との文通にだぶって映る。万能という点では、「神様」に似たものは、今やネット内に存在するのかもしれない。そう、彼女が使う「神様」という言葉にはとても始原的な響きがあり、不思議な気持ちにさせられた。
ふわふわ、がんこ ★★★★☆
言い回しが素直で、すっと入ってきました
共感できる人には、とてもよい友達になる軽やかで素敵な本です。
そういえば、中学時代って苦しかった ★★★★☆
ランチタイムの過ごし方に象徴される他者との距離感から、主人公のOL君枝の現在の社会性やその形成過程を、淡々と、なのにリアルなタッチで描いた作品。

中学生という、得体の知れない生きにくさに包まれていた時代の感覚が蘇ってくるとともに、現在、器用さを手に入れたつもりになっている自分が、心の奥底ではもっと違う他者との結びつきを欲しているのではないか、とはっとさせられた。

読後、しばらく会っていない中学時代の友人に会いたくなった。
人との関わり ★★★★☆
世界にはたくさんの国、人種、ことば、宗教、植物、食べ物、価値観など、それはもうありすぎて全てを知り尽くすことはできない。だからこそ、私たちはある物事に対して自分は全くの無力であることを知っておかなくてはならない。そんな世界で生きていくために必要なこと、それは「人と関わること」である。

本書の内容は主人公の小学校時代と25歳になって主人公が行く東南アジアの旅について交互に書かれている。旅を通して気づく自分自身のことや人とのかかわりに、主人公の心は微妙に変化していく。自分の好きなものしか受け入れようとしない風潮。自分だけのものさしや価値観だけで生きていくことがいかに退屈で損であるかを気づかせる。また、本書では神、祈りなど日本人の苦手な内容が多くでてくるが、そこで「変だ、気持ち悪い」と即座に思うのはやめてほしい。なぜなら宗教は世界を理解するために私たちからは切っても切り離せないものだからだ。“自分の世界はコントロールできない”だからこそ私たちは人と関わっていかなくてはいけないのだ。
ディナーでもなくランチ・・・が大事かな。。。 ★★★★★
万人に共感を与えることができるどうかは分かりませんが、あたたかい気持ちになる反面、とても切なく感じました。会社の同僚の人の言葉が優しいなあと・・・うるっときました。
”女子”の中で無理してる人達は読んで欲しいかな。