著者は生まれたときから障害をかかえていて、学校へも行っていないということですが、このような状態で、このような書籍がうまれるにいたった経過は・・・・と考えると、底知れぬ強い「生きる力」というのを感じました。
対談されている人の一人一人は、どの方も第一線で活躍されていたり、横田氏と同じように「熱い思い」をもっている方ばかり。

どの人も、率直に自分の気持ちを語っていられるのが印象的でした。

また、対談者は横田氏とは直接、面識のある方のようですが、横田氏が切り込んでいく問いかけも鋭いものがあります。

特に読んでいて胸を打たれたのは、最後の「残照」。
できれば、ここをもっともっとふくらませて活字にしてほしかったと感じました。

しかし、障害を持って生きていくのに、日本というこの国は、今まで、本当に窮屈だったんですね・・・。
著者のような人の活動で、この国が変わってきたんだといえるのではないでしょうか・・・。

米津氏との「女性の性」についての話題は、女性必読という気がしました。
私は知らないことが多すぎる・・・これがこの本を読んだ率直な思いです。