労作です!
★★★☆☆
とにかく、よくここまで調べたなあ!というのが正直な感想です。
わたしも系図が好きで、系図関連の本をよく購入します。
今までにも、歴史読本とかで天皇家と藤原家との閨閥図とか武家関連の閨閥図は良く見かけました。
この手のテーマは、よく『日本の家元』とか『日本の名門』というタイトルで雑誌『歴史と旅』とか『歴史読本』で取り上げられていましたが、『寛永諸家系図伝』や『寛政重修諸家譜』などでも、男系の系図はありますが閨閥図や女系の含まれる家系図は少なく、近代の物も『1986年別冊歴史読本 天皇家系譜総覧』で「天皇家と政財界の閨閥図」が、『1988年春号、別冊歴史読本ビジネス版 人物往来Who's Who』で「歌舞伎界閨閥図」、「裏千家系図」、「正田家閨閥図」、「三井家系図」、「岩崎家系図」、「住友家系図」、「松下・弘世・佐治家閨閥図」などが、同じような形式で取り上げられていたのがあるだけです。
文豪、新興財閥、音楽家、政治家、学者、落語家版は、今までありませんでしたから何かと便利で重宝します。
労作だが掘り下げ方がイマイチ
★★★☆☆
労作であり、歴史ファンや文学ファンにとってはなかなか面白い読み物になっているが、掘り下げ方が今一つ足りないように思った。たとえば「小澤開作、征爾、小沢健二の一族」の章で「三男が小澤征爾で、桐朋学園で斎藤秀雄に師事し、指揮者となった。なお秀雄の父は、明治期の英語学の重鎮斎藤秀三郎である」(p.47)とまで書いておきながら、齋藤家と小澤家が親戚同士であることには触れずに通り過ぎてしまっているのが奇妙である。「箕作阮甫、呉秀三、美濃部達吉の一族」の系図で石川千代松や南博の名をオミットしているのも解せない。また「夏目漱石、房之介の一族」の章で房之介氏の御母堂の名を「嘉未子」と書いているが正しくは嘉米子である。逆に「古今亭志ん生、志ん朝、中尾彬の一族」などは親戚関係が有名すぎて書かずもがなであろう。いずれ著者には新訂版を出していただきたいような気がする。
31頁については疑問をもちました。
★★★★☆
一庶民で一主婦である当方が、買う前に借りて本書をざっとよませてもらって、書きました
レビューです。
31頁はたぶん小谷野氏の勘違いではないでしょうか。おそらくうっかりミス
だとおもいます。おくさまが異なっているように思えます。
現法相のおくがたはエミリさんだったように記憶しております。
また28頁最終行の、ある近衛氏についてのコメントは物議をかもすのではないか
などと老婆心ながらおもってしまいました。
もっともおもしろかったのは牛肉やの木村一族についてであります。
当方まったく無知であり、主人公のあまりの絶倫ぶりに圧倒されました。
いまの少子化時代をいきるものとしてはこんな時代もにほんにあったのだと
ただただ感嘆するだけでした。
たいへんユニークな書でした。また続きを読みたいものです。
他に類書がない、個性的な書
★★★★☆
現在活躍する各界著名人(といっても自分はまったく知らない人がかなり多かったが)と歴史に名を刻む偉人との意外な関係を知ることができる興味深い本である。
家系図を載せ、それぞれの人物について解説があるという形でまとめられている。
内容は興味深いが、家系図をざっと眺めたら「はいおしまい」という感もあり、図書館等で借りれば十分かもしれない。(買うほどでもない)
他に類書がないという点では評価できると思う。
興味深く読みました
★★★★☆
67もの「財政界」「文豪」「古典芸能」などの著明人の家計図をまとめ解説を加えている。
現在、芸能人、学者として活躍されている方の先祖が伝記に描かれる大物で驚いたり、意外な人物を家計図の中から発見したりと興味深く読みました。