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日本の歴代権力者 (幻冬舎新書)

価格: ¥882
カテゴリ: 新書
ブランド: 幻冬舎
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辞典として読みました ★★★☆☆
むしろ知らない人に興味を持ちふーん、こんな人もいたんだ。という感じで読みました。
教科書に出て来るような人でも、案外何をやったかは覚えていないことを痛感しました。
もっと勉強しなければいけないですね。
天皇家と時の最高権力者の関係を解き明かす日本人必見の1冊!! ★★★★★
日本の歴史上、天皇が最高権力だった例は少ない。No.1の座を形骸化させ己の野望を実現せしめた臣下臣籍が実権を握ることが多かった。聖徳太子に始まり、藤原良房、北条時政、足利尊氏…、今なら小沢一郎、森喜朗まで、総勢一二六名の権力者が勢揃い。彼らの肩書きと謀略を駆使した"成り上がり方"はいかなるものだったか。時代を追うほど複雑になる我が国の"陰で権勢を揮う"権力構造が明らかに。天皇家が滅びず存続した理由もわかる日本人必読の本。

目次
第1部 古代の権力者―権力二重構造の始まり(聖徳太子 蘇我馬子等) 第2部 中世の権力者―権力三重構造から五重構造へ(北条時政 北条政子等)  第3部 近世の権力者―合議制の始まり(徳川家康 徳川秀忠等) 第4部 近代の権力者―地方名士、集権の時代(岩倉具視 西郷隆盛等)
|第5部 現代の権力者―エリート学閥、集権の時代(ダグラス・マッカーサー 吉田茂 等)
著者の博識ぶりには感心させられるが… ★★☆☆☆
冒頭でいきなり「本書の企画を思い立ったのは、中公新書で『歴代天皇総覧』(笠原英彦、2001)というのが出て、割に売れたようだからである」と言ってしまっているのは良心的と言うべきかどうか。凡俗の著者なら「売らんかな」の安っぽい便乗本だと思われることを恐れて何らかの尤もらしい理由付けを試みるところだが、それをしないのはいかにも偽善を憎む小谷野敦らしい、ざっくばらんな態度とも言えよう。

著者の博識ぶりには感心させられるが、原敬の読み方についての「『はらけい』『たかし』などと呼ばれるが、『さとし』が正しい読み」(p.215)といった記述や、山本権兵衛の読み方についての「正しくは『ごんひょうえ』らしい」(p.213)といった記述はいかがなものか。これらは一般常識に類する見解とは言えないので、こんなにあっさり流して書いてしまうのではなく「○○という文献にはこう書いてあるのでこのように読むのであろう」といった何らかの説明が欲しかったと思う。また、コラムその6「氏長者の始まり」(p.78)では村上源氏の久我家に「くがけ」とルビを振っているが、これは「こがけ」と読むのが普通ではないだろうか?
読めるデータブック ★★★★☆
 つい購入し、しかも読み通してしまった(笑)。
 著者は中公新書の『歴代天皇総覧―皇位はどう継承されたか』が売れたのを見て本書の企画を思いついたと書いていて(p3)、私もアレは購入したのだが、とても通読する気にはならなかった。本書も「データブック的な本」(p272)なのだが、天皇ではなく歴代の実質的権力者の事績を追っている点でやはり生臭さも数段上で、面白みがある。また「データ」とは言え小谷野敦という著者にクセがあって、その微妙に漂う偏り具合がページを捲らせる。
 通読した感想としては、やはり室町時代の流れを追うのがキツく、最近の日本人が「南北朝から室町時代などにあまりに疎くなりつつある」(p155)という著者の指摘に反省。あと、「天皇はローマ法王である」という総括の指摘も刺激的。後醍醐天皇を「異形の王権」と位置づける網野を退け、アレは「武装した教権」だとする末尾の一文にはニヤリ(p278)。
 「長屋王が藤原四兄弟に自刃せしめられ」(p34)の記述だが、『続日本紀』には「自盡」とあって、これは「自尽」であって「自刃」じゃないと指摘したら、増刷分から訂正する旨、著者の告知が出た。『日本霊異記』に服毒自殺とあるのは事実だが、吉備内親王や息子たちと同様の縊死説もあるようだ。いずれにせよ、貴人は原則として身体に傷をつけない。その辺、武士の「切腹」と対比させて考えてみるのも楽しそう。
流石の博覧強記、文献量。 ★★★★☆
総括で著者自身が記しているように、データブック的な日本史通史の概説書。
古代から現代まで126人の権力者の名を連ねている。一人あたりに割かれた頁数は2頁までと少なめ。よって各人のエピソードなどは少なく、歴史の読みものとして期待されぬ方がよいでしょう。
そうはいっても、著者の古今を問わない博覧強記がいかんなく発揮され、それがおもしろい。例えば「藤原忠実」の項。白河法皇と摂関家の当主であった忠実が対立する原因になった、待賢門院璋子(法皇の養女で愛人)について
「なおこの璋子が鳥羽院の子として産んだ後の崇徳院は、実は養父白河法皇の子であると当時から言われていたが、角田文衞は璋子の月経周期からそれが事実であると論証している。」
という一文があるが、これの元ネタらしき本は1970年代の出版である。他にも戦前の本が参考文献にあげられていたり……
また、巻末の年表を見れば著者がこの126人を選んだ基準がうかがえます。ちなみにそのうち女性は3人。
良質のレファレンスとして、歴史好きの方は手元に置かれてもよいと思いますよ。