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がんばっていきまっしょい (幻冬舎文庫)

価格: ¥520
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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素人のよさが出ています ★★★☆☆
だいぶまえに映画を見ています。
図書館のアダルトコーナーの棚にありましたので手にとりました。
良くも悪くも初々しさがでていて気持ちよく読みおえました。
映画を見るまでは女子ボート部なんてあることさえ知りませんでした。
この5人組みボート漕ぎは日本独特のボート競技種目らしいですね。
青春の一ページを等身大に描いているため、読後感はさわやかです。
あとひとつニヤっとするエピソードがあります。あれは創作でしょうね。(笑)
四国瀬戸内海の香りがする一品です。
イージー・オールから人生の大海へ漕ぎ出す ★★★★☆
『がんばっていきまっしょい』です。
表題作と、その続編である『イージー・オール』を収録しています。
連作短編ですが、表題作は坊っちゃん文学賞受賞作ということで、単独の短編として期待して読みました。
文章表現、描写は、た止めの多いぶっきらぼうさと相まってとても良かったです。
ただ、構成はもう少しでした。
女子ボート部のメンバー四人が一度に登場し、しかも四人ともカタカナのあだ名がついていて、誰が誰なのか区別がつきにくかったです。
ストーリーも、部設立から惨敗を経て琵琶湖出場権獲得まで、とストレートと言えば聞こえはいいですが、単純すぎて拍子抜けしました。ブーとの関係も曖昧でしたし。本の後に書いてあるあらすじって、続編まで含めてのものでした。
続編では、新しく登場したイケメンへの恋愛感情の顛末の部分が、なんとなく消化不良という感じでした。
どうも、文庫化にあたり加筆修正されているらしいです。どうせするのなら、もっと洗練させることもできたのではないかと思います。

それでも、ボートという題材の珍しさと、文章の巧みさ、あの『坊っちゃん』の舞台となった学校である松山東高校という舞台設定、そして試合シーンの熱さなどで、読み応えはあります。良作です。
ドラマに感動して・・・読みました ★★★★☆
テレビドラマで大変感動したので、原作も読みたくなりました。
うーん・・・ちょっと違うかなぁ。ドラマの方が、ところどころ脚色されているので感動が大きかったような気がします。しかし、言い換えれば、原作の方が自然な感じで高校の部活動を表現しているかもしれません。琵琶湖での全国大会の時に宿泊した旅館がぼろかったり、準決勝ではリーが生理痛で補欠に交代したり、イモッチが細かったりなど、ドラマでは表現していない部分も多く、違う意味で楽しく読めます。
ただ、高校3年間の記録をわずか200数頁の文庫本に表現しているため、さらっと物語っている部分もあり、もっと深ーく濃いーくえがいてほしかったかなぁ。
また、内容的には田中麗奈主演の昔の映画に近い雰囲気が味わえるのではないでしょうか。お薦めです!
加筆修正しすぎた ★★★★★
この文庫はオリジナルの単行本に大幅に加筆修正してあります。
最初に書いてから十年近い歳月を経て、著者はもっとよくしたいと思ったのでしょうが、それが成功しているとは私には思えませんでした。ドラマを見てとても心に残った場面、ブーが悦ネェを励ます「これがおまえのイージーオールか。」の場面やブーの告白の場面「これからも、ずっと、大勢の人間にまぎれても、俺は悦子のことだけ、見とる。」などがほとんど削除されています。他にも微細なところまで修正されていますが、最初に書いたときの気持ちを大切にして加筆修正しないで欲しかったです。
ドラマに感動した方はこの文庫だけでなく、図書館で探して単行本も是非読んでください。
とはいえ現在入手しやすい「がんばっていきまっしょい」は、この文庫だけですし、十分に読む価値のある本です。
誰もが心の底に忍ばせた青春のかけらに響きます ★★★★☆
率直な文章が、青春時代の輝きをより鮮明に浮かび上がらせています。テレビのドラマ化で注目度も上がっているようですが、原作は、より鋭く心に響くものを感じます。いい年になっても、青春時代のなんとなく不安だったり、わけも無く楽しかったりした時間を思い出す瞬間は、心を熱くします。久しぶりに、読後の爽快感を味わうことが出来た小説です。本当に、風、特に心地よい海風を感じることが出来ました。実は、舞台となった松山東高校は私の母校で、小説の登場人物のモデルたちは私の同級生です。時間を共有したものとしての実感を割り引いても、十分に読む価値のある本だと思います。