遥洋子さんが学問のプロを育てる『東大』で上野千鶴子教授に
「議論の構成の枠組み」を学ぶというところからはじまります。
要は「男のもてあそび方」(と言うと聞こえは悪いですが)を学びに行ったという事です。
と言うのも本人がタレントという仕事の中で議論になり白熱すると
本来語りあうべき事柄からづれて、
最終的に女性を誹謗中傷する発言を引き出し粉砕されていく姿を数多く見てきて、
沢山の制約の中で瞬時に確実に議論に勝つ方法を学びたいと思い
みごとに勝ちつづけている教授の元に教えを請いに出たという事です。
突如、学問のプロ養成所の中に放りこまれた遥さんの視点は
一般読者に限りなく近いので感情移入はしやすいですが
勉学への姿勢は頭が下がるばかりです。
そして、その遥さんがわかりやすく書いてくれているにもかかわらず
理解出来ない「ジェンダー」や「フェミニズム」について私が唯一わかった事は
現在進行形の学問で「これだ」という形がまだ出ていないらしいという事でした。