すっかりギターを片手にという姿も定着したKinki Kidsの6枚目のオリジナル。以前にくらべ、キャッチーでポップな感じは薄らいでいるものの、光一&剛の音楽性が覚醒したせいか、ズドンと真ん中を貫く良い意味での頑固さがあり、ミュージシャンとしての性根の座った自主性のある作品となっている。派手さには欠けるが旨味のある作品だ。もちろん本人たちの自作収録。東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦ら作家陣の顔ぶれもおもしろい。ちなみに<2>の作詞・作曲者K.Dinoとは堂本光一である。ギネスの記録を更新したシングル<10>も収録。(春野丸緒)
KinKi Kidsの音楽が格段に飛躍した作品
★★★★★
前作までアイドル作品の感が若干抜けなかったKinKi Kidsの音楽は本作から驚くほどに飛躍したように思います。よい楽曲はデビュー当時からあったものの、最初は山下達郎さんを始め“素晴らしいアーティストによる曲提供”が基盤となってスタートしたのが、本作F albumになると“自分たちで自分たちをプロデュースする”というスタンスが完全に定着し、楽曲に“KinKi Kidsのカラー”をふんだんに盛り込むことについてもしっかり板についてきた印象を与えてくれます。
solitude、月夜ノ物語は光一氏の楽曲。ひらひらは剛氏の楽曲。愛のかたまりはお二人の合作(剛氏の詩に光一氏の曲)。お二人が手がけた楽曲の魅力は本作の中で非常な輝やきを放っていて、プロのソングライターによる提供曲に負けないよい作品を作ろうという気概の強さに感動すら覚えます。
初登場以来シングルがすべて首位獲得でギネス記録を持つKinKi Kids。売れるものにはそれ相応の理由があるのだ、と強く感じさせてくれるアーティストとして、KinKi Kidsの魅力が高まって行く右肩上がりの曲線のカーブが一挙に加速したーー本作はそんな一枚です。
F!
★★★★★
SingleSelection2をきっかけに、D~Gアルバムをまとめ買いしましたが、Fが一番好きです。12曲すべてが良すぎる。
Kinkiが作詞作曲したものが、内5曲と多いのも特徴。
『愛のかたまり』はもちろん大好きです。アルバムを通して聴いたあとに、一番耳に残ったのが『ひらひら』。それぞれのソロも世界観があって良いです。アイドルデュオとして対比する個性、というのではなく、それぞれの作品世界があります。
他の作家陣の曲も、Kinkiの切なくてきれいな世界を、思う存分実力発揮して作られています。特に『ハルカナウタ』は何か舞台やドラマのテーマ曲のような想像力を掻きたてられます。
本当に全曲素晴らしいです。
そしてこのFアルバムには、Kinkiの楽曲すべてのなかで、今のところ私が一番好きな『カナシミブルー』が収録されているのもポイントが高いです。
聞き所満載。
★★★★★
2001年夏に発売されて以来約一年半ぶりに発売されるKinKiKidsの新アルバム。シングルとしてヒットした「Hey!みんな元気かい?」「カナシミブルー」「Solitude~真実のサヨナラ~」を始めとし、「Hey!~」のカップリング曲である堂本剛作詞・堂本光一作曲の「愛のかたまり」がアコースティックバージョンにアレンジされて収録される。また、二人のアルバムでは恒例となっている自分自身作曲による歌「WINTERKILL(剛)」「月夜ノ物語(光一)」が収録されるほか、剛作詞作曲の歌を二人で歌った「ひらひら」も収録されている。彼らのアルバムは、枚数を重ねるごとに音楽性が高まっている。そして今回もそのことは言えると思う。何と言っても、ギネス記録を持っている彼らだ。一度聞いてみる価値は、充分にあると思う。
6枚目
★★★★★
待望の6枚目アルバムです。
剛クン光一クンのソロ曲も入っており、イイと思います!
カナシミブルーのアルバムヴァージョンなんかもイイと思いますよ~