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青青(あお)の時代 (1) (潮漫画文庫)

価格: ¥600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 潮出版社
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解説は絶対に最初に読まないように! ★★★☆☆
作品の内容に触れる前に、「解説」について指摘したいことがあります。

まず、冒頭でラストシーンがどんなものか書いてしまっています。これだけでもひどいですが、やや大きいと思われるネタバレが二つもあります。
これから読む方は、一巻の最終ページに着たら、解説の文字が目に入らないようにご注意下さい。

内容は、謎の多い邪馬台国や日女子(卑弥呼)を、おもに壱与の視点から作者の独特の解釈で描いたものですが、正直これまでの山岸作品に比べるとあまり面白くありませんでした。
その理由は、主人公の壱与が周囲の状況に流されるばかりで、超常的な力も自分ではコントロールできないという点にあるように思います。
確かに、13歳の少女が突然政治の中枢で権力をふるったり出来るわけないので、壱与の反応はきわめて自然であるし、派手に超能力を使って物事を解決するような話ではないのですが、やはり漫画の主人公としては物足りないです。
 「山岸凉子の描く歴史もの」が好きな方には良いかと思います。
新しい卑弥呼像 ★★★★☆
中国の歴史書を借りて、何とかたどることのできる時代。まだまだ多くの謎に包まれた中、唯一人有名な女王卑弥呼。

この漫画ではその日女子(漢字はこう変えてあります)達を、次期女王壱与を主人公にかいたものです。女王というよりは、「聞こえさま」という名前で呼ばれる、王に次ぐ人という設定です。つまり普通に男性の王もいます。

卑弥呼が女王になると争いがおさまった、ということから悪いイメージをあまり持たないのですが、ここではまた違った日女子像を楽しめます。山岸凉子の作り出す妖美な世界がそれを一層引き立てています。

「日出処の天子」と比べると、時代柄衣装の華やかさは劣るので、ストーリーを楽しむ形になると思います。