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globe

価格: ¥3,059
カテゴリ: CD
ブランド: エイベックス・トラックス
Amazon.co.jpで確認
初めての刺激 ★★★★★
当時三歳にしてglobeデビューを果たした私。父親がカーステで流していたFEEL LIKE DANCEを初めて聴いた私の身体に、凄まじい電撃が駆け抜けたのは覚えている。

当時の小室サウンドは、高校生(現在就活中であるが)の今となってもずっと聴き続けている。それほど、昔の曲に惹かれ続けている私。

first/fast globe ★★★★★
小室哲哉は94年に自身の在籍したバンドであるTMNを解散し、以後裏方にまわり、主に女性歌手をプロデュースしていく。複数のプロジェクトを抱え、いくつかの作品がミリオンセラーとなり、爆発的な成功を収めるようになる。
そんな中で、95年に自身が所属する新たなユニットを立ち上げる。
そのユニットであるglobeのファースト・アルバムがこれです。
内容は基本的にシンセサイザーを使ったダンサブルなアレンジの曲調が多く、TMNの頃の多少マニアックなアレンジは影を潜めて、耳に馴染みやすい。
しかし、往々にしてポップスのアレンジは年代を経ると古く聴こえてくる。シンセサイザーを使った音楽は特にそれが顕著で、このアルバムも当時何度か聴いている内に次第にテンポがゆっくりに聴こえだし、最初はハイスピードのBPMの中で圧縮されたように聴こえたシンセの和音も、次第に弛緩した響きになったような気がした。
現代音楽の作曲家の電子音楽のような、音色が古くとも、いつまで経っても研ぎ澄まされた響きとは対照的だ。
はっきり言って、小室哲哉のアレンジメント(オーケストレーション)に独創性や人並み外れた鋭いところはない。
しかし、あの一聴してすぐにそれと分かる古い民謡のような独特なメロディーは世界中の他の誰にも似ていず十分に独創的だ。
そして、それが西洋音楽の規範からは微妙にズレている不思議なコード進行と合わさって音楽がどことなくフロートする。
時代性を抱え劣化するアレンジメントを消去した後に残る小室哲哉のこの一種のアルゴリズム(メロディー+コード=浮遊)は多分、普遍性があると思います。だから、いつまで経っても古びずに新しい…というかどこか懐かしく絶対的に気持ち良い。
少なくとも、当時の他の累々たるJ-POPにはない中毒性や聴感上の快感が小室哲哉の音楽にはあると思います。
当時、小室哲哉の音楽は一世を風靡した感があり、現在の音楽シーンからは置いてけぼりを食らっているような感じですが、何度も言うようにある永遠性がある気がする。
まだ聴いたことのない方は十分に手に取る価値があります。商品としては値が崩れきっていますし。

――そこかしこで聴こえる小室哲哉の声を何重にも重ねたコーラスは物凄い倍音が出ていてそれに同調すると寒気がする程です。当時のミリオンセラーの秘密はこれにもあるのだろう。
過激 ★★★★★
一番ポップでホップでヒッピー、一番軽やかで聞きやすく、一番親しむ深く、一番過激。

まさしく純度の高さ。

当時の影響力なんてとんでもない。小室はやはりダンスミュージックの第一人者として有名なわけだし、今までYU-KI(TRF)で日本がハイトーンボイスに慣れてきたころにKEIKOを投入したきた。まだ(日本で)馴染む深くもなかったラップ要素も取り上げたりなど、楽曲を作る上で様々な発明が当時の日本人の心をキャッチした。
古き良き時代に主婦が電子レンジや掃除機、冷蔵庫に憧れたのと同じ感覚ではないだろうか?

「Feel Like dance」でダンスミュージックを再定義し、「Departures」で邦楽のバラード類を再定義したglobe。そのファーストアルバムは400万枚以上も売れた。
これはミスチル、サザン、松任谷由実も経験していない領域だ。何故ここまで売れた?
いわゆる「小室ファミリー」だからか?そこまで良い楽曲が勢ぞろいだったからか?

まさしく純度の高さ。
何が劣化して生まれ落ちたわけでもなく、何かの路線上を走るわけでもなく、
だからまるで変化のない水面に水滴が一つ落ちて、波紋が広がる、
それだけのこと。

小室ブームなんかも、まるで広がった波紋が自然に消えるかのように過ぎ去ったが、
このアルバムを聞くことにより、邦楽史にその水滴が落ちた10秒後ぐらいの瞬間が見学出来るのではないだろうか。
1stにして1つの完成形 ★★★★★
小室哲哉はこの頃が一番輝いていたと思う。
やり手のビジネスマンのようなクールな風貌で、当時は今と比べても目つきが鋭くて、「売りまくってやる」という”野心”をギラギラさせていた頃である。実際当時の音楽シーンはこの人を中心に回っていた。
アルバムの曲リストを見てもわかる通り、タイトルはほぼ全て英語、サビも英語の曲が多く、しかも英詩ラップ全開、と中学生位までの人は何歌ってるかわからないんじゃないの?というのは当時も今も変わらずだが、曲自体は非常に聴きやすいダンスミュージックである。
デビュー曲から徐々にglobeのポジションをヒットチャートの中に作って行き、96年に入ると「DEPARTURES」でダブルミリオン達成、ともう殆ど氏の策略どおりに事が進んだ結果、このアルバムのセールスは当時の日本新記録の400万枚オーバーを達成。
それにしても自分で曲を作ってしかもこれだけ短期間で曲をリリースできる人間はもう多分一生出てこない。また、これだけセンスの良い人は他にそうはいないと思う。「DEPARTURES」なんてホント、大人の雰囲気漂う「冬の曲」って感じだし、「SWEETPAIN」の『いつの頃か好きなだけじゃ/物事が前にいかない』は名フレーズだと思います。アルバム曲も粒ぞろいで「precious memories」の社会人になっての学生時代への物悲しさなんかは、やっぱ実際に経験してみると物凄く歌詞の意味がしみます。

今は100円以下で買えるアルバムですが、一生聴ける名盤だと思うし、何より古さを殆ど感じない。

CDバブル期と現在の違いはやはり金の掛け方だと思うし、このアルバムは当時のその「古き良き」空気を味わえる一枚なのは間違いない。
文句なしの1枚 ★★★★★
globeのデビューアルバム。
DEPARTURES、Feel Like dance、FREEDOMなど、J-POP史上にその名を
轟かせた名曲が多数収録されている。
当時、未知の分野であり、あまりにも斬新であった「ダンスミュージック」
という分野を世間一般に一気に知らしめた名曲たちである。
このアルバムのすごいところは、発売後、かなりの時代が経過した今でも
新鮮な情感を失っていないところである。
むしろ、ふやけたコンポーズが多い現代に聞いたほうが新鮮に感じれるかもしれない。
『いつの時代も色あせない』とは、まさにこのアルバムにあるための言葉であるとすら思える。

前述のシングル曲は言わずもがなであるが、アルバム曲達も個性的で独創的に仕上がっている。
「MUSIC TAKES ME HIGHER」などのブッ飛んだ曲もあるかと思いきや、
「ALWAYS TOGETER」のような雄大な曲も収録されており、とにかく死角が全く無い。
文句のつけようがないのである。

ケイコの歌声はやはり強烈で、聞き応えバツグン。
マークのラップはとてもコミカルでクールでアツい。
TKのキーボードプレイは、この頃が全盛期である。ドハデなキーボードプレイが
耳で聞き取れることだろう。


とにかく最上級のエンターテイメントを真正面から剛速球で投げつけているかのような本作。
J-POP史上、類を見ないほどデキの良い1作であると断言する。