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野球は人生そのものだ

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本経済新聞出版社
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4番・サード・長嶋 ★★★★☆
脳梗塞で倒れて3年後に日経新聞の「私の履歴書」に連載した文章をまとめ、そこに大幅加筆して1冊にしたもの。
通常、文筆を専門にしない人の原稿は口述筆記によるものがほとんどで、しかも長嶋氏は利き手の右手が不自由なわけだから、とても自らが筆をとったものとは思えないのだが、読んでみると、いかにも長嶋氏が書きそうな文章だ。文章の流れが悪くときどき読みづらいのだが、本人が書いたものなら、それなりに価値がある。しかし、ひょっとしてゴーストライターが下手なだけかもしれないとも思う。というのも、巻末に掲載された「〈インタビュー〉巨人軍代表特別補佐・長嶋一茂が語る父・長嶋茂雄」の文章がプロがまとめたとは思えないほど稚拙であるから。長嶋氏を真似て「うーん、どうしたんでしょうねえ」と唸ってみるしかない。
で、内容は、ほとんどが長嶋ファンなら誰でも知っている話ばかりながら、ときどき長嶋氏でしか語り得ない話があって、そこが興味深い。自分が監督・長嶋に興味がないからかもしれないが、選手時代までの話がいい(この本の編集者もそうかもしれない。巻末の年表は「栄光の背番号「3」の軌跡」というもので、監督就任以降は記録していない)。
貴重な写真も掲載されている。高校時代、立教大学時代の写真、それから敬遠に怒った長嶋がバットを持たずにバッターボックスに立っている写真など。とくによかったのは一番最初に出てくる写真。長嶋氏の母親が写ったもので、初めに掲載するところに長嶋氏の母親に対する思いを見たような気がする(ああ見えても長嶋氏は4人きょうだいの末っ子なのだ)。長嶋氏の口元、頬のあたりは母親そっくりだ。
本書で一番いい文章は終わりのほうに出てくる。長嶋氏は、こう言う。
「波乱だらけの野球人生だったような気がする。その野球人生の一番骨格になっていたものを挙げろと言われれば、私は子どものころの母の手作りのボールと砂押監督の猛練習と言うだろう。それは野球における勝利以上の大切な何ものかを与えてくれたからである。」
そうか、と思う。監督はつねに勝利を求められる。それで、監督・長嶋にはあまり魅力を感じなかったのかもしれない。長嶋選手はいつも勝利以上の何ものかを与えてくれた。だから、われわれは「4番・サード・長嶋」という場内に響き渡るコールを聞き、バットを握って、ゆっくりとバッターボックスに向かう長嶋を見るとき、いつも胸が熱くなった。
長嶋の野球への愛情、そして人生を共有できる素晴らしい作品 ★★★★☆

長嶋を一人の人間として理解できたのは今回がはじめてでした。
マスコミが提供する情報としてのナガシマとしか見えず、ひとつの
野球界のアイコンとしての存在としか映っていなかった。

この本を通して、彼が野球に対し、理屈ではないほんとうに愛情を
持って物心ついたときから不屈の精神でやりぬいていたこと、天才の
ように見えて実は見えないところであえりえないくらい努力を続けて
いたこと、それでもパフォーマンスがあがらなくなったときの苦しさ
悔しさ、2度の監督時代を通じた選手とのふれあい理解の変化、
そういった思いにはじめて触れることができました。

オリンピックをあきらめなければいけなかった心情、そのあとの状況
など、ingに近い今をもっと知りたい。
不屈の精神はみんなに希望を与えている。

あなたは本当にすごい人だ。

スーパースター長嶋茂雄は不死身である ★★★☆☆
まさに「野球は人生そのものだ」。

もっと病後について加筆してもらいたかった。
WBCやイチローへの評価、落合のことも清原のことも、たぶんもっともっと書き足りないことがあっただろうに。

とはいえ、まだまだリハビリの身。
多くを望んではいけないのだ。

スーパースター長嶋茂雄は万能で不死身だとの思いが僕らは強すぎるのだろうか。

早く元気になって、書き足りなかったことを語ってほしい。
"長嶋世代"でなくても3回は泣ける! ★★★★★
私はいわゆる"長嶋世代"ではない。現役時代の姿を直接見ていないし、どちらかといえば監督時代の「ユニークな受け答え」の印象が強い。とはいえ、プロデビューしたときの金田投手から四打席連続三振を喫したこと、天覧試合でのサヨナラホームラン、敬遠に対してバットを持たずにバッターボックスに立ったこと、そして「わが巨人軍は永久に不滅です」・・・、いずれも半ば伝説として語られているシーンは(ビデオや写真で)知っている。本書はそんな私が読んでも、最低3回は泣ける内容だった。根っからのサービス精神旺盛な人柄から、意外と(?)客観的に各場面を振り返っており、当時の世の中の出来事を交えながら、時代の寵児ぶりが十分に伝わってくる。当時は長嶋(選手)の姿と高度経済成長がリンクして、世の中が盛り上がっていく途上だった。そんな時代背景に、長嶋のキャラクターは不可欠の存在だったと思う。もしかしたらそのキャラクター・存在自体が、「あの時代」そのものだったのかもしれない。
ミスターの本 ★★★★★
日本人ならミスターというだけで、長嶋茂雄さんを指すことがわかります。
そんなすごい人。
あと文章は、聞き書きなのだろうけど、たしかにミスターの言葉です。
回復されたのだなと、うれしい気持ちになります。

現役時代、監督、ワールドシリーズでMVPをとった松井への激励などなど、この方にしか書けない話、満載です。
魅せて育てて勝つという監督としての信条がわかり、ミスターの監督としての才能が豊かだったことに気づきました。