実際、活動を展開しているわけだから何をやったかはよく理解しているが、「どんな点に注意してまとめていけばよいのか」というのは、慣れが必要となる作業で、まずやり方さえつかんでしまえばむずかしくないと思われる。しかし、最初にそれに気づき、どのように作業を進めればよいかは参考となる資料が必要で、この書籍はまさにそんな状況を打開するために考え出されたものだと思われる。
一般的に自然体験活動はあまりに活動範囲が広い。これまでのように「感覚」だけでおこなってきた事業から、一歩進んで科学的な検証を加えることは、今後の役に立つような事業へと発展させていくためにはとても重要であることは確かなわけだから、この書籍の利用価値は大きいと思われる。