復活万歳!
★★★★★
彼らのファンになったのは、Lifeline が大好きだったから(当時、カルチャー・クラブの
Do You Really Want To Hurt Me と同じくらいよくラジオから流れてました。)
なのですが、正直、当時Trueのアルバムはちょっと独特のくどさもあって、あまりのめりこめないで
いました。
ところが!このアルバムはほんとに素晴らしい!!
かつての名曲たちが演奏もヴォーカルも円熟味を湛えていて、今度は何度聞いても飽きないどころ
か、どんどん味わいが出てきます。いい意味でのキャリアのなせる音でしょう。
新曲も素晴らしく、皆さんも書かれていますが、トニーのヴォーカルは声量・声質・技術ともに
最高のレベルと思われます。
購入してしばらくたちますが、現在もヘビーローテーション中です。
大正解でした。
おすすめします
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「再結成したバンドがかつての代表曲をアコースティックアレンジで新録。新曲もあるよ」
たいていの人はゲンナリするだろう。こういうのにあたりは少ない。
原因はいろいろあるが、一番大きな要素として新解釈というよりボーカリストの力量低下による
崩し・変な節回しをしてごまかして歌ってしまっていることが多いように思う。
トニー・ハドリーの美声が最大の売りのひとつだったスパンダーーバレエはどうか。
また、個人的には一番好きな「GOLD」をアコースティックにしてどうなるのかというのにも興味があった。
原曲はゴージャスで隙のない完成度の高い名曲だ。あのすばらしいアレンジも魅力だったGOLDが
アコースティックでどうなってしまうのか。
レビューを拝見すると非常に評判が良い模様。期待してオーダーしました。
結論からいうとすばらしかった。トニーは衰えどころかさらに声量豊かに、真正面から歌いきってくれる。
GOLDも良かった。原曲とどちらか選べと問われたら、今回のヴァージョンをとってしまうかもしれない。
自分の好きな曲で、新録のほうがいいと思えるなんて本当に稀。それくらいすばらしかった。
惜しむらくは、アコースティックアレンジの宿命というか、アルバム全体を通すとメリハリに欠けるところ。
それでもこの手の再結成モノのアルバムでは白眉の出来だと思いますし、トニー・ハドリーが
現在進行形ですばらしいボーカリストだということを再確認できます。オススメですよ。
期待以上の素晴らしさ!
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ただのノスタルジックな再結成とは訳が違いますね。トニーのボーカル、軽妙なアレンジ等々、最盛期以上に素敵かもしれません。最近のメンバーの情報を全く知らなかったので、歌詞カードの写真を見て時の流れをかなり感じてしまいましたが、彼らの音楽に関しては年齢も見た目も関係ないですね!(アイドル扱いされていたのが間違いだった??)
耳に馴染んだオリジナルのメロディーとかなり違ったアレンジになっている部分もあり、最初は違和感がありましたが、毎日聴いているうちに、新バージョンも大好きに。
初期のアルバムはレコードしか所有していないので、これを機にCDを全て買い揃えようという気になってきました。
喜びの再会
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Tonyのソロを聴いた時は「声量とテクニックだけで何だかな〜」と物足りない気になった。やはり彼が輝く場所はSpandau Ballet!しかし再結成は夢にも思わなかったため、過去のアルバムで懐かしむしかなかった日々。しかし、やっと帰ってきました。20年の時を経て風貌は様変わりしていても、再び一緒にプレイする喜びに輝くメンバーの顔に泣きたくなるほど嬉しくなりました。そして、やはりTonyのボーカル、力で押すだけでなく、強く優しく憂いもあり、彼はUK音楽史上最高のボーカリストの一人ではないかと確信しました。しかし、Spandau Balletは彼のボーカルだけでなく、確かな演奏と楽曲の完成度の高さが揃ってこそSpandau Ballet。オープニングの"Once more"に彼らの20年の思いが込められており、ファンにそれが届きますとも。ニューロマンティック全盛期、華やかなPVだった"Cut a long story short"が渋く生まれ変わり、また"Chant No. 1"が60-70年代ソウルミュージックぽいアレンジで驚いた(これ、オリジナルより好きです)。数々の名曲を「おお、こう来るか!」とアレンジし蘇らせたのにもひたすらびっくり。彼らの再結成が単に「再結成コンサートやって、アルバム作って、売れたらまたコンサートやって」というものではなく、Spandau Balletとしてこれからも続いて行ってくれることを願っています。そして、日本でのコンサートを期待しています。
新録も満足
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何よりトニー・ハドリーの声に衰えが全くないどころか、進化していることに驚いた。
ソロ活動を続けていたのだから当たり前といえば当たり前だけれど
実際にLiveを観てがっかりする場合もあるので、嬉しい限り。
新録のセルフカヴァーは、全体的に抑えめなヴォーカルに合わせているのか
スティーヴ・ノーマンのsaxも突き抜けるようなソロがなく、ちょうどいいアレンジだと思う。
彼もクラブシーンを中心にずっと活動を続けていて円熟味が増しているし、プレイヤーとしてもっと評価されてもいいのでは?
セルフカヴァーにありがちな違和感はあるかもしれないが、50歳前後になった彼らが「今」作る曲なんだなぁと思えば、
その歴史を振り返りつつ、いつの間にか「再結成してよかったよかった」と頷いてる自分がいました。
個人的にSpandau Balletは「間」を上手に使う曲を作る人たちだと思っていたが、
音楽的な方向性が変わってもそこは変わらずにいるから、ずっと好きでいられたのだろう。
新譜の"Once more"はじわじわ良さが伝わってくるし、"Love is all"はまるで映画のエンディングテーマ(曲終盤にはエンドロールが流れるシーンを想像)。