１．計算幾何の入門者で、２．プログラミングの経験がある程度ある人にとっては、非常にわかりやすい本。対して、理論はいらないから実装だけという人は既存のライブラリを使えばいいし、計算幾何の入り口をすでに知っている人にはものたりないだろう。

１．計算幾何の入門者向け
計算幾何の対象とする問題について最初の章でまとめられており、
アルゴリズムに入る前に基本要素（点・線・ポリゴン）について説明されている
これらを土台とした上で、計算幾何のアルゴリズムに入っていくので
非常にわかりやすく頭にはいってきた

２．プログラミングの経験がある程度ある人
再帰などの計算幾何の分野だけに留まらない汎用的な基礎アルゴリズムにも
ページが割かれているので、ある程度プログラムを書いた経験がある人は
順番に読んでいけば容易に理解できる

自分は計算幾何の入門者なので、まとまった情報が得られ、非常に満足しています。

副題に実装とあるので、購入したがあまりというか殆ど期待できない。 この分野は教科書を求める読者は、理論よりも実装の詳細を求めていることに筆者は気づいてないのか? 前書きに書いてあるように筆者の知識の総ざらえをやっただけのようである。また、例を説明するための絵は最低である。あまりにも精度が悪く手書きと同等のレベル。 これに関しては筆者よりも編集の見識を疑ってしまう。 この出版社に期待は出来ないのが改めて明らかになった