確かに定価購入はためらわれますが…
★★★☆☆
仮に、この本が半額であればそれほど罵倒されるようなものにはならなかったような気がします。
私としては定価を度外視すれば,内容的には星4つを付けたかったです。
内容は、第一次ソロモン海戦とサボ島沖海戦をテーマとはいうものの、
日米両国の巡洋艦開発史で3分の2の記載を消費し、
肝心の海戦模様はそれほど「手に汗を握る」感じでも類書に比して詳細でもありません。
それでも、米国の立場から語られる海戦模様は、これまでの日本側視線の類書ともまた違った感触で、
それはそれで興味深かったというのが偽らざる気持ちです。
価格を抜きにすれば、日米巡洋艦についての、
特にあまり簡単に資料が手に入るわけでもない米国巡洋艦についての、
それなりに手堅い資料(プラモ製作にはほとんど役立たない類の)と言えるとは思うのですが、
何せこの価格が…
しかし、安ければ売れ、採算が採れる、というわけでもないのでしょう。
出版業界も大変ですよね…