この巻、ギャグ話はありますが、完全に霞みます。それ程、重い話です。

　誰もがレジェンズウォー阻止を願っていた筈なのに、状況はレジェンズウォー勃発へ傾いていき、遂に関係者達は異世界へ飛ばされてしまった。
　特に家族を守る為にレジェンズウォー阻止を計画していた男に、悲劇がふりかかります。

　レジェンズウォーを阻止したかった目的は、他にあった。しかしその手段を遂行するにはその目的が邪魔となり、結果として排除してしまう。

　本末転倒、では済まされない過程が丁寧に、描かれ、かなり、哀しい物語となっています・・・・・・。

　例えるなら、郵政民営化には反対だ、それを推し進めるには衆議院選挙に勝たなければならない、そうなると党公認になった方が何かと有利だ、だから郵政民営化に賛成すると言うような感じになりますが。

（某映画の展開にも似ているとも言うけれど）