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虚数の話

価格: ¥3,570
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青土社
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数学史の参考図書の一冊になるかも・・・ ★☆☆☆☆
ガウス=アルガン平面はガウスやアルガンが最初ではなく、ヴェッセルだった、と言うことなど、数学史の興味ある話題が満載されています。しかし、翻訳の出来ばえは余り良くありません。訳語も、還元不能を「既約」としたり、演算について閉じていることを「完備」などと訳すなど、数学の初心者でも決して間違えないであろう、という部分でのミスが目立ちました。そういう意味で、読者には批判的に読むことが要求されるのかも知れません。
寛容な人にはギリギリ許容範囲? ★★★☆☆
先任レビューが両極端だったので不安でしたが、装丁や翻訳に頓着がそんなに無い私(数学本には寛容)には許容範囲です。
(確かに「オイラー博士の素敵な数式」の美しさに比べると劣りますね 内容は簡単ですが)

しかし、正誤表がA4の1枚両面にビッチリとあるのは流石に酷いですね。
流通過程でこの正誤表が落ちてしまっては、読者は何を信じて学べばいいのでしょう...
この本を古本で買われる方は、正誤表の有無に要注意です。
これで☆3つに...

数学を効率よく学ぶには、人に教える資料を作るのが最も近道だという事に気づきました。
仲間内で勉強会をしているので、今度、複素数をテーマにしてみようと思っています。
そこで虚数について調べてみると、意外と素人向けの資料が少ないのに気づいて唖然としてしまいました。
 「虚数の情緒―中学生からの全方位独学法」は厚くって、まとめるのが大変です
 「複素数のはなし―見えない数を使いこなす」は理系人間には向いてます!ですが、一般受けはやはり難しいです
 「 黄色いチューリップの数式―ルート-15をイメージすると」は易しいです。数直線やガウス平面を説明しなければいけませんが
  (これはしょうがないかな?)
この本はやはり理系以外の方には不向きだと思いますが、真剣に学びたい人にはかなり面白いアプローチだと思います。
何とか、皆に分かる様にまとめられそうです...
台無し ★☆☆☆☆
「オイラー博士の素敵な数式」(日本評論社)が「虚数の話」からの引用が多いようなので,前著である「虚数の話」を先に読もうと思った.しかし,すでに絶版となっていた.青土社のホームページで新訳が出ると知り,楽しみにして購入した.

「オイラー博士の素敵な数式」を読みかけたあとのためか,新約「虚数の話」の数式の醜くさが目立つ.フォントの統一性がなく,同じアルファベットの立体や斜体が同じ式で混在したり,指数が係数や添え字になったりと非常に読みづらい.また,長い数式が何のこだわりもなく変なところで改行されている.(たぶん,まともな校正をしていないのだろう)

訳者は数学,数式の美しさ,面白さを真っ向から否定しているか?青土社は訳者を変えて,新新訳を出すべきである.
虚数≠"嘘数"。虚数が"リアル"に感じられる数学史。(誤植が散見、やや残念) ★★★★☆
虚数(ルート(−1))の概念が生まれた経緯から虚数(複素数)の用途に至るまでを概観する数学史の本です。数学公式集(岩波書店)の有名公式を導出するための基礎知識を面白く学べます。
【主要目次】1.虚数の謎、2.ルート(−1)を幾何学的に理解しようとする初めての試み、3.謎の解明に向けて、4.複素数の用途、5.複素数のさらなる用途、6.数学の鬼才たち、7.19世紀、コーシー、複素関数論の始まり

普通の教科書ではx^2+1=0の解を持たせるためにルート(−1)を定義した、という説明がなされますが、実際には3次方程式の解法において必要になったから已む無く導入されたのだ、という処から話がスタートします。そこから基本的な題材(オイラーの公式)だけでなく、純粋数学ネタ(例:ζ関数、リーマン仮説)から応用数学ネタ(例:Γ関数、複素積分)まで、およそ歴史の流れに沿って説明されています。理工系大学の物理数学の副読本としてオススメしたいところです。i^i(iのi乗)や1^π(1のπ乗)を(計算したくても)計算できない大学生・社会人は必読でしょう。(i^iは実数で1^πは複素数というのは痛快ですよね (^-^)v)
本書を読み通すと、虚数なしではこの世の中が考えられない程に、虚数がリアルに感じられることでしょう。(第4章以降は読み応え(歯応え)アリ)

惜しむらくは、誤植が散見されることです。自然対数"ln"を"1n"と書かれていたり、指数の肩が間違っていたり、ということが結構あります。これだけでなく、de Broglie (ド・ブロイ)を"ド・ブログリ"と記されているのには絶句しました。監修者・編集者にはキチンと仕事してほしいということで★を減らします。
翻訳がよければ… ★★★★☆
-1の平方根という意味不明の記号に複素平面上の角変換という意味を与えることで豊かな世界が広がっていく歴史を判りやすく説いている。数式は出てくるが、枝葉末節の証明はばっさり切り捨て議論の面白いところを抽出してあるのでそこで挫折することはない。後半のオイラー、コーシーの業績の紹介は読み応えがある。ζ関数の意味が始めてわかった気がした。内容的にはとても良いと思うが、残念ながら翻訳は今ひとつで、直訳調で読みにくい。