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〈ビジネスの未来3〉 成長戦略とM&Aの未来

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本経済新聞出版社
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賛否両論ありそうですが非常に考える刺激になる ★★★★★
かなり変わった(とがった)本です。
M&Aということでテクニカルな方法論もイメージして購入しましたが、内容は全く違います。

第一に、前書きにもあるとおり、訳本なのに訳は三部構成の第二部のみ。
導入の一部と結論の三部は日本オリジナル版のようです。

第二に、内容は日本企業の変革論。
5つの変化により企業のグローバル成長にはM&Aの選択的な活用が欠かせなくなり、そのため身につけるべき戦い方がある(二部:原著の内容)、
それに対しての日本企業の現状とあるべき姿を、経営のグローバル化という観点から事例で論じてます(一部と三部)。
M&Aに限らず、日本企業全体の大きな問題提起に近いです。

「そもそも経営人材と資本が鎖国している」
「M&Aが手段でなく目的化している」
「M&Aが遅すぎる」
「M&Aで支払いすぎる」
さらには環境変化へのゆでガエル状態など、痛烈な現状批判が耳に痛い一方、方向性としてはM&Aをからめた5つの改革の選択肢を提示しています。

内容的には、賛否あると思います。
普通の日本のビジネスマンから見ると、そもそもすべての日本企業がグローバル化すべきかのように一律に考えるべきでない、M&Aの重要性を強調しすぎではないか(外資・ファンドの味方?)とも思えます。
また今後の5つの選択肢は読み手によっては、過激すぎるし、個人のアクションには落ちないので不満、と思う場合もあるのでは。

ただここで示される環境変化や課題は否定できない面も多く、では自分の会社はどうすべきなのか、この本の内容とぜんぜん違う解決策が日本企業にあるのか、と考えると悩ましい。
そういう意味で、非常にタイムリーな問題提起と考える材料になってると思います。

個人的には事例の整理と、辛口だけどなんとなく軽妙な語り口も面白かったです。