しかしそれ以上に進化したのが、キャラクターのアクションです。最も大きな変化は、主観視点での射撃ができるようになったことです。これにより、相手の急所を狙うことや、無線機を打ち落として敵に増援を呼ばれるのを阻止したりと、前作に比べてかなり戦略性がUPしました。
メタルギアシリーズ恒例の重厚なストーリーも受け継いでいます。衝撃的だった前回のラスト(オセロットさんと○○○との会話)、あれは一体どういうことだろう?と思っていた方も、今回の話で分かりますよ。前作で十分どんでんがえしをくらいましたが、今回はその1作目のさらにどんでんがえしが起こります。前作の裏を返すようなストーリー展開は、プレイヤーにかなりの衝撃を与えるはずです。
今回は国家レベルの秘密組織が登場、その組織が達成しようとする世界の思想・文化の調整が明らかになります。前作でメインだった遺伝子(GENE)に続き、今回は思想・文化・宗教などを表す「MEME」がテーマなのです。
しかし、そのストーリーのスケールがあまりに大きすぎるため、処理しきれていない感じは否めません。はっきりいって、ラストの部分は一回プレイしただけではよく分からないのではないかと思います。話が急展開しすぎて、未解決の問題がけっこうあるように感じます。
しかしながら、この不自然とも思えるラストのストーリー展開は、一説には9.11事件(あの同時多発テロです。)のせいだと言われています。元々のラストが何らかの形で9.11テロと状況が似ていたため、部分的にカットされた、という噂があるのです。まあ、あくまでも噂ですが。
このような問題がありますが、ゲーム的にはかなり面白いです。スネークとオタコンとのコンビネーションは必見です。この二人、もうすっかり親友じゃないか!(笑)無線でメイ・リンの真似を必死でしようとするオタコンの姿も笑えます。
あと、前作でリキッド・スネークのファンだった方、ご安心を。今作でもリキッドは健在ですよ!(笑)
このゲームで特に感動したのは、
たまに、敵の行動の意味を理解しやすいように画面右上に小さな画面が
現れてくれることです。
この画面は敵が周りのちょっとした異変を発見した時に現れ、
例えば、ガラスが割れていたり、血痕が地面に付着していた時に
敵の視点となって現れます。
他に、 プレイヤーが敵に見つかり、そのあと敵たちがプレイヤーを
見失った後とかにも、敵たちが捜索している様子が画面に映ったりして、
とても緊張感があります。
他にも書きたいことはたくさんあるけど、書ききれません。本当に最高のゲームです。ぜひ一度やってみることをおすすめします。