見積もりは不正確でよいのでは?
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本書は、見積もりのいろいろな事例を紹介しています。
定型的な開発では、見積もりが容易だと言われています。
しかし、定型的な開発なら自動化できるので、ほとんど費用はかからないかもしれません。
何に費用がかかるのでしょうか。
ITで見積もりができれば、製品が完成したも同然と言われることがあります。
新規開発では、見積もれない要因があるので、少し開発をし、試験をしてみて、全体を見積もるのでないと現実的な見積りにならないという話をお聞きしたことがあります。
インクリメンタル開発、プロトタイピングなど、見積もりをするためのソフトウェア開発をしている場合があります。
本音と建て前の間の差は、見積もりの誤差よりも大きくないでしょうか。
見積もりの協議のきっかけの出発点として、お互いに何を見積もりたいかの議論の出発点としてよい本ではないでしょうか。