前作同様 TKとダラスのダブルプロデューサー体制で制作されたアルバム。
前作での不調和さを踏まえた様子。それは小室サイドが洋楽的な作品スタンスに
切り替え、歩み寄ったコトで、解決されたようでアル。
それは小室曲で全英語詞の、looking for youが最も顕著にあらわれている。
その他:軽いウィスパーボイスが心地よい、no more tearsでは
癒し系ダンスチューンという新スタンスを確立。
音楽番組出演時の衣装でのサンバイザーに疑問を抱きつつもロック風味な
PLEASE SMIL EAGAINはもはや安心して聴ける域。
アンニュイなメロディーラインが斬新なcross overなど、
あくまで泥臭さのない洗練された、日本人作洋制逆輸入R&Bを提供し続ける。
そんな中で、宇多田ヒカルがutada名義の楽曲で「and im japanesy」と歌うがごとし
初日本語タイトル「himawari」は日本人としての誇りをも感じさせる。
この作品すべてに言えるが小室的にも新境地といえるメロディースタイルが
この曲で最も発揮されている。
(。。個人的にはlove enhancedに収録されたver.のが好き☆
また、ダラスサイドも前回にも劣らない高品質なR&Bをあてがっていき、
それによって益々安室自身のボーカルスキルも格段にアップアップと、
循環していく。リカットされたthink of meも、この頃のアムロで、
このプロデューサだから実現できた、最高バラッド!名曲しかないアムロバラードの
中でも異彩を放つ名曲になっている。
あ、忘れてたケド、never endも最高だよ!
言わなくてもわかるか。。
かつてTRFもそうだったように、ひとつの完成形をつくり終えると、
あとはそこで構築したのものを崩していく作業にうつらず終えない。
きっと、洗練されればするごとにアーティストってやつはそんな局面に
たたされる。んだ、と思う。しかし彼女はそれをせず、また新たな音楽の
旅に出たのだ!小室と安室は離れるべくして離れたのだ。
そのことがすごく素敵。