MAIDENが最も輝いていた時代の名作
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舞台は古代エジプトから未来のメガロポリスへ。
映画「ブレードランナー」を彷彿とさせる未来都市へ、一気にタイムワープしたかのような錯覚に陥るアルバムカバーで登場した6thは、そのイメージ通り、スペーシーでSFチックな世界観を音像化、次作と並ぶプログレメタル路線の傑作、名作となった。
シンセサイズドギターを作品作りのツールとして初めて導入したり、1stシングル「WASTED YEARS」がセルアウト曲だと非難されたり、何かとリリース当初は物議を醸した本作ではあったが、今ではMAIDENを代表する名盤のひとつに上げられることが多いアルバムだ。かくいう僕自身、本作はMAIDENアルバムベスト5には必ず入れたい大好きな作品であり、86年の発表当初から、周りが何と言おうと支持していた。
サウンド面の特質としては、従来からのアグレッシヴなNWOBHM路線と、より気品のあるクリアでクリーンな音作りとが絶妙のバランスで融合しているという点にあると思う。
次作においては、メタルの持つ荒々しさを意識的にやや削いだ音作りを目指しているように感じられるので、聴いていて、グッとアドレナリンの上昇を高めるという彼らの音楽の本質は、今作の方がより強く感じられる(と言っても、7thSONが駄目だって言っているわけではないので、念のため)。どちらに惹かれるか、これはもう各個人の好みの問題であって、けっして優劣があるわけじゃないのは当然のことだが・・・
米国ツアーを大成功のうちに終了させ、その模様を収録したライヴ作もヒット、その直後に発表されたこのアルバムは、そうした絶好調の、まさに油ののりきった彼らのもっとも輝いていた時代を切り取った作品。本作は、そういう風にも捉えられるかもしれない。
全部名曲
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購入してから1カ月、ほぼ毎日聴いている。ここまでハマったアルバムは初めてだ。
80年代のきらびやかな音と、プログレが好きな自分にとって、アイアンメイデンは最高の音楽だ。
なぜベスト盤に収録しないのかわからない名曲多し
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このアルバムからの定番曲といえば「Wasted Years 」、「Heaven Can Wait」だが
これら2曲が選ばれていることが最善(ベスト)であるかどうか、自分の耳で判断してほしい。
聴く人が違えばそれだけ別のベスト選曲があるはずである。その可能性を十分に有している。
簡単に言うとこのアルバムは所謂「捨て曲なし」というやつであり、かつその全てが名曲である。
アルバムを通して聴くことで得られる満足感は数あるメイデンのアルバムの中でも随一。
はっきり言って不当に扱われている名盤だし、最高傑作だと言ってもいいくらいだ。
このアルバムの魅力は惜しみなく詰め込まれたメロディであり、それでいてメタルらしい
テンションも失っていないところにある。スピーディーな曲とミドルテンポの曲のバランスも良い。
過去の作品に見られたガツガツした激しさは無いが(それがメイデンの魅力なのだろうか)、
そのぶん彼らの持つプログレッシブな要素が色濃く出ており洗練された印象を受ける。
メイデンはベスト盤だけで満足してしまっているという人にススメたいアルバム。
「魔力の刻印」を聴いてみたけど古臭かったという人にもオススメ。
ちなみに私の好みは
「Caught Somewhere in Time 」、「Deja Vu」、「Loneliness of the Long Distance Runner」
これはマスト
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超名盤『POWERSLAVE』の次に発表されたアルバム。
あまりにもすさまじい前作の評価を越えるには至らないものの、そういった『内容にあまり関係ない情報』を無視して純粋に聴けば、間違いなく星★★★★★★★★★★の出来です。
基本的に30年来変わらぬ良質なサウンド・プロダクションの彼等ですが、本作と次作に限りシンセサイズド・ギターを使用しているため、ギターサウンドのアグレッション(攻撃性)が若干控えめです。
しかしそれもマイナス要素ではなく、むしろブリティッシユ・ロックの気品溢れる本作の良質なメロディを際立たせているように思えます。
『プログレッシブでメロディアスなメイデン』といえる傑作です。ただ、ご心配無く。熱く燃える疾走曲もバッチリ入ってます!!
こ〜さ〜め〜り〜んたあ〜あああ〜
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ぶっ通して聴くとホントに気持ちいい。テンション高く曲が始まり、途中に隠れたドラマが、高揚感を高めてくれます。最高傑作の一つ。