女王の変遷がまざまざと…
★★★★☆
アイドル全盛期80年代に、正に女王の如き存在で君臨していた聖子嬢(さすがにちょっと今はこの名は…)。
殆ど同世代の私は、その当時彼女が嫌いでした。いえ、今となっては妬んでいたのでは…と冷静に振り返れるようになりましたが。
恋も仕事も思うがまま、そして結婚・出産と、神は何故彼女にばかりスポットライトを当てるのか、彼女の欲しいものは全て手に入っているのは何故か、と感じていたくらいです。
けれどそれからの彼女の人生は、離婚・移籍・再婚・再離婚…とワイドショーを賑わせるものばかり。
あまりにもわがままに生きてきたから、そのしわ寄せなのかな、等と思いました。
でも、彼女はただ自分の心に正直に生きてきただけなんだ、と今なら共感できる部分も見つけられます。
最近はTVに出ている俗にアイドルと呼ばれている人たちには、彼女のような好きな人も嫌いな人も自分を見つめさせるパワーが全くありません。
普通の人がただ電波に乗っている…そう思わせる松田聖子という存在は何て稀有なのだろうと思いました。
その頃が懐かしくて、ちょっと高かったけれど購入してしまいました。
そして改めて彼女の歌を聴いて…デビュー当時は本当に歌が上手かったんだ、と改めて実感しました。
1枚目の素足の季節・青い珊瑚礁・チェリーブラッサム等は、声がピンと張り、高音域に伸びがあり、聴かせる歌手と呼んでも良いくらいです。
私個人としては、ガラスの林檎や瞳はダイアモンド等が好きなのですが、でもこの辺りの歌になると歌い方が全く違っています。
無理に声を抑えているのか、何かの理由で伸びのある高音が出なくなってしまったのか、囁くような歌い方というか、音声の編集をしていることがありありと分かってしまいます。
彼女本来の歌唱力が全く生かされていないのは何故なのか…当時は爆発的なセールスに隠れてこんなことは気付きませんでした。
もう一度、デビューの頃のような歌を聴かせて欲しいものです。
さて本題です。私のおススメは1枚目と3枚目です。
全く別の歌手の歌を聴いているようで楽しめますよ。お試しあれ。
聖子ちゃんの“Bible”盤のベスト!!
★★★★★
黄金期を作った人には、その時代のエネルギーがいっぱいつまっている気がします。ルックスや流行だけで無く、その時代に合った、その時代の人々に選ばれるだけの事は有ります。今回元気な聖子ちゃんのベスト盤が欲しくて、“Bible”を比べましたが、私は“Bible”盤の中のベスト盤だと思います。
Diamond部分とは…
★★★☆☆
Bible持っているので、プラス部分の
うまみがそんなに感じなかったです。
いい曲だなあと思うのは、Bibleにも入っていたので。
初回盤よりこちらの方が良かったか?
★★★★★
実際ディスクが一枚減ると選曲がコンパクトになって、聖子の歴史がざっと一望出来る。特にライトファンはむしろこちらがいいかも。もちろん抜けてる曲は沢山あるけど。代表曲網羅は『Bible』1〜3を今買うなら、こっちです。間違いなく。音質も段違いだし。シングル73枚ボックスなんかより場所取らないし(笑)
初心者向けでもあり、かつてファンで久しぶりに聴くひとにもベストな作品。
Bibleシリーズ…?
★★★★☆
30周年記念ベストの通常版。新曲などはありません。
限定のpremium…とは曲数とCD仕様が違います。(あとオルゴールが付きますが)
限定はどちらかといえばファン向けですかね?
一見、限定の方が良さそうですが、一般的には、選曲や値段、扱いやすさ等トータルでみるとこちらで十分かと。
しかし、まさかのジャケット…移籍等があるせいかもしれませんが、(25周年記念の時も思いましたが)30周年記念としてはあまりに酷です。
選曲は色々あると思いますが、コンパクトにまとめるとしたらこんな感じでしょうね。
ただ、4枚目はビミョー過ぎます。(ソニー音源のみなので、特に2000年以降がおかしな選曲。)
色々ツッコミどころはありますが、今までの軌跡を振り返るには一般的にはまぁコンパクトにまとまっている作品ではないかと思います。