三者三様の個性的な楽曲が堪能できるが、特筆すべきはやはり坂本龍一の作品であろう。あのエンドタイトルテーマがあったからこそ、この映画が感動的な大団円を迎えることができたと言っても過言ではない。歴史の波に弄ばれる廃帝の波乱に富んだ生涯を描くこの映画は、これらの楽曲によって強固に支えられていることを改めて知らしめた1枚である。