宮部みゆきの第120回直木賞を受賞したベストセラー小説を、名匠・大林宣彦監督が完全映画化した問題作。東京の超高層マンションで起きた一家4人殺人事件。しかし、さまざまな証言や調査の結果、被害者はみなまったくの他人同士であったことが発覚する……。
出演者107人をみな主役とみなし、しかも全員がノーメイク。またドキュメント・タッチの中に下町の情感を忍ばせた撮影や編集、時に人工美を際立たせる照明、ジャズを効果的に用いた音楽など、実に大胆な実験的手法を駆使しながら、原作の世界観を見事に映像化させつつ、殺人事件が皮肉にも多数の人々の絆を結んでいくという現代の悲劇を濃密に描出していく傑作である。対になった超高層ビルの全景がNY貿易センタービルを彷彿させるのも意図的なもので、そこには21世紀における映画のありようを提示したいという監督の真摯な想いが如実に反映されている。なお本作は劇場用映画として製作されたが、まずWOWOWでオンエアされ、その後若干の修正を施して劇場公開された。(増當竜也)
小説をきちんと映画化している作品
★★★★☆
小説をきちんと映画化している作品。大林宣彦らしさもあり、私は好きです。すげー人たくさんでてて、結構長めです。最近、小説が原作の映画が多いですが、原作どおり作りましょうよ・・・。2時間に収めきれないなら映画化じゃなくてドラマ化にしてください・・・。特に「模倣犯」はだめだめ。「永遠の仔」はよかったです。
あまりピンとこなかった
★★★☆☆
宮部美由紀のベストセラー小説を元に描いた作品ですが、
多くの登場人物がひとつの事件に関する人々をそれぞれうつす現代版羅生門。
オチはまぁ、おいておくとして、テーマは、人間の見ているものの不確かさはしっかり演出できていると思う。
非常に悲しい作品だけど、試みは良いとして、完成度も高いけれど、全体的に見て、微妙だった。
良い映画だけど、あまりピンとこなかった
宮部みゆきさんの映像化作品は、本当にハズレが多かったので期待してなかったので、
期待感はゼロだったし、時間も長い映画ですが、良い時間つぶしにはなったと思います。
でもラストは・・・さすがにないかな・・・
やはりガッカリ
★☆☆☆☆
悪い意味の大林節、大林流全開です。 原作を未読の方には全く意味不明だと思います(未読でこの映画を観ようって方は極めて少ないでしょうが)。 あまりにもチープなセットにも興ざめで、ラストシーンに至っては「ギャグ映画?」って感じです。 原作を読むだけで100パーセント満足です。
みる価値なし
★☆☆☆☆
宮部作品の映像化はハズレが多く、避けていたのについ見てしまいました。某舞台演出家は言いました。演出をする上で開始5分で客をどれだけ物語に引き込めるかが勝負と。この作品は全く引き込まれません。退屈で退屈で…第三者の視点で進んでいくこの作品、小説では成功しても映画では何らかの工夫が必要なのは当然だと思うんですが。この監督は見る側のことを考えているのでしょうか。監督の安っぽい自己主張だけ印象に残った映画です。
原作感を裏切らずに面白いと思った。
★★★☆☆
キャスト全員がノーメイクで出演したと言う作品。
本と同じく、淡々と、実際に起きた事をドキュメンタリーで振り返る様に語られていく。
映画としては異質だけども、原作感は生かされていて面白いと思う。
加瀬亮の痩せっぷりがすごいと思った。
演技の為に減量したんだろうか?
出演者107人と言うのもすごく、原作に出てくる人を切らずに良く撮ったなぁと思った。
人数の多さからも映画化は無理だと言われていた作品だそう。