審査の手順を表したような本
★★★★☆
ノウハウ本とは違って、経済学の論文を書く際の心構えを書いた本。訳文であるものの、式の書き方や伝え方などが専門書っぽく書かれている。内容は計量経済学に関するものと推測されるが、教授たちはこんなことを考えながら、論文を見ているのだぞ、ということをチクリチクリと書いている感じを受けた。パワーポイントというよりもOHPで表現されているので、結構内容は古いのかもしれません。単純にパワーポイントに置き換えればよいかもしれません。簡単とは言えない本ですが、論文の書き方、としていますが、経済学者になるための案内ということで、効果的な書き方、話し方を教えます、という題名なので、論文に終始していません。案内状にも気を配れ、という当たり前のアドバイスも。本当にいい論文が書けるのかは疑問ですが、心構えは大切にしたいです。