全ての歌謡曲ファンに捧げる
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待ちに待ったラヴ・ウィンクス〜ラヴ・ウィングスのコンプリートシングル集。のっけからアップテンポでノリノリ、ギターも決まったロックン・ロール歌謡。「熱いジェラシー」では「あかん」のセリフ、これこそがラヴ・ウィンクスであり、彼女たちの面目躍如たるものがある。
最重要なのは何をおいても「恋のコマンド」。この曲については、『続・歌謡曲番外地』のCDレビューで詳しく書いたのでそちらを参照してほしい。歌謡曲番外地の大傑作である。ちなみに1〜6曲目までがラヴ・ウィンクス、それ以降ラストまでがラヴ・ウィングスの曲である。
ラヴ・ウィングス時代はコーラス重視のAOR路線へとシフト、聴きやすく良質な曲が並ぶ。AOR路線といっても、コーラスは格段に上達し美しい響きを聴かせるし、ホントこれは凄い作品集。
「恋のコマンド」のイメージだけではこのグループは語れない、そんな懐の深さがある。ライナーノートも丁寧な解説付きで安心できる。できれば「恋のコマンド」のジャケットを引き伸ばしたポスターを特典につけてもらいたかった。聴けば病みつきになること間違いなしの大推薦盤!