岩井俊二が93年にフジテレビの番組「ifもしも」の1本として製作したTVドラマにもかかわらず、同年日本映画協会新人賞を受賞した上映時間45分の中編。翌94年、劇場公開。
港町に繰り広げる小学生の男の子たちが主人公。彼らは打ち上げ花火を横から見たら丸いのか、平べったいのかと言い争いになる。それを確かめるため、花火大会の夜に町はずれの灯台へ行こうと計画する。憧れの美少女、なずなへの淡い思いが重なって彼らの夏休みは過ぎていく。港町の生活感や、子役として活躍をしていた山崎裕太や奥菜 恵の生き生きとした演技を引き出している演出力は、岩井俊二が単なる映像派だけではないことを示している。(堤 昌司)
色褪せない、珠玉の名作
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TVドラマ「モテキ」第2話を観て、あらためてDVDを観るも、まったく変わらない感動がある。これを機会にBDリリースを切望。
タイムトリップ
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いつ見ても、再生ボタンを押した瞬間から14歳の夏になります。
花火大会等のイベントがある日は、朝からソワソワしてどこか「くすぐったい」感じが、今でも忘れられません。
夏になると見たくなる作品です。
岩井俊二の最高傑作
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「リリイシュシュ」のハードなストーリーに疲れたあなたにオススメの「打ち上げ花火」。奥菜恵の演技が下手ですが、それすらも初々しく感じてしまうフィルム効果で、大切な青春時代を切り取っています。プールのシーンで一瞬フォーカスが止まるのも、名場面中の名場面です。
今観ても色褪せることのない、日本ドラマの傑作です
夏になったら必ず見たくなる作品です。
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私の夏は、この作品を見なければ始まりません。 クオリティーの高い洋画のような作り、少し背伸びをしたい山崎裕太を初めとする少年達、少しませた奥菜恵、美しい飯岡町の夕暮れ、そして花火、何もかもが最高です。 この映画は某ドラマの差し替えで放送されたと知った時は物凄く贅沢な作品で差し替えたんだなぁっと思います。 BGMも涼しさを演出していていいです。
この映画ほどノスタルジックという言葉が相応しい作品は、ありません。
私の中で生涯に残る一本がまた出来ました。
スラムダンクの最新刊!
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少年少女たちの心の揺れを台詞ではなく、映像美でここまで表現した作品はそうそうお目にはかかれない。
夜のプールのシーン。監督自身が語っているが、この作品のすべてがあの『一点』に集約されている。
実に素晴らしい!!
切なくて懐かしい子供時代の恋のお話。大人こそが見るべき佳作である。